登山サークル アウトドアチャイルド

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今日もまた、高尾山に登ってくる(2022.4.2)
投稿日
2022/04/02
色々迷ったが、今日もまた、高尾山に登ってくることにする。
しかし今日は、あまり金を使いたくない。
そう思い、家で作ったお茶を、空のペットボトルに入れて、持ってきている。
これで飲料代が、節約できる。
高尾山口駅までの交通費も痛い。
最寄り駅の改札口を通ってみると、スイカの残金は、403円だけだったので、仕方なく、追加で千円、入金した。
早くも千円、いかれてしまった。
今日は高尾山の山頂のビジターセンターで、昆虫の本も買いたいと思っている。
それも確か、1500円くらいはしたはずである。
今日は山頂まで登って、それだけ買ってきて、そして黙々と、帰宅しようと思っている。
明日はまた、出会いの会に参加しなければいけないし、今日はとにかく、あまり金を使いたくない。
今の職場、残念ながら、四月末で契約は終了になってしまった。
だから五月から無職であり、無収入になってしまう。
それを考えると、次の仕事が見つかるまでは、もう節約生活をしなければいけない。
出会いの会の参加費も、もう払えないので、出会いの会への参加は、明日を最後にして、しばらくお休みする必要があるだろう。

四月末で契約が終了になってしまったのは、またしても私の欠点、つまり頑なな性格、そういうものが、出てしまった結果である。
話はとてもシンプルだ。
会社に、新入社員が入社した。
その新入社員が、職場の後輩であるにも関わらず、私の上司になった。
そして偉そうに、色々と指図してきて、がっちりとマウントを取ってきた。
私はそれを不服とし、その上司と、不毛なマウントの取り合い合戦を演じた末、私はその争いに惨敗し、四月末で、契約は終了という結果になってしまったのである。
なんと恐ろしいことに、私の契約を継続させるかどうかの最終的な決定権は、なんと、その新米上司が、握っていたのである。
だから、部下の分際で反抗的な態度を見せている私はひとたまりもなく、契約終了の憂き目を見るハメになった。
そしてその新米上司は、続々と人を新たに採用して、それらを全部、自分の忠実な僕として、なんと、短期間の間で、職場内に自分の王国を作り上げ、その王国の、絶対君主になってしまったのである。
だから今は、その新米上司が、黒と言えば、白でも黒、そんな状況が、出来上がってしまった。
私は鈍感なので、その変化に気づくことができず、その新米上司を、あくまでも、新米扱い、後輩扱いを、してしまっていたのである。
それで、生まれながらにして王者の風格がある、その新米上司から、「あいつは、いらない」と、決定されてしまったわけである。
呆気なく、クビを切られてしまったということだ。
しかし私はそこで初めて、自分がとんでもない化け物と戦っていたことに気付き、慌てて、その新米上司に泣きついて、本来であれば、三月末で契約が終了するところであったのだけど、なんとかその終了の時期を四月末まで伸ばして頂いたわけである。
そしてそれまでは、新米上司に絶対服従とし、そのお情けにすがって、後ほんの少しだけ、生き延びる形になったのだ。
そして今からながら、新米上司を、自分の上司であると完全に認め、今では誠心誠意、その上司のご意向にそうよう、尽くしているわけだが、とき既に遅し。
すでに上司は、キラ星の如し、優秀な人材を続々採用し、自分の優秀なシモベとしてしまったものだから、今となってはもう、私の出る幕は無い。
つまり、もう私には、仕事がない。
もう完全に、社内において、仕事を干されてしまったというわけだ。
だから契約は四月末まで、伸ばして頂いたとはいうものの、もう私のする仕事は、何もない。
ただ指定された勤務時間の間中、パソコンの前に齧り付いて、そして新米上司から指示が来たら、一分以内に返事をし、その小さな仕事を、誠心誠意片付ける。
たったそれだけの毎日であり、実際に働いている時間なんて、ほんの一時間にも満たず、後はひたすら、新米上司に愛想笑いを見せ、ご機嫌を伺うだけ、そんなような、惨め極まりない、体たらくになってしまっている。
ああ最初から、その新米上司が、職場の先輩なんか、屁とも思わないような、下克上の戦国武将のような、そんな豪の者であると、最初からわかっていれば。
そうすれば、最初から私も、新米上司に媚びへつらい、気に入って頂いて、それで、契約を継続して頂けたに、違いないのに。

そのような、哀しい出来事があり、人間関係のため、深く傷つき、なにもかもをうっちゃって、逃亡したくなったときに思い出されるのは、あの、霊気満山、高尾山の、清冽な霊気である。
あの、全てを慰めるような、ご本尊、飯縄大権現、ご随身の大天狗様、小天狗様、あの無限の包容力である。
そのような、母の胎内のような、癒しの空間を求め、今日もまた、登山者数世界一の山、世界に認められた観光地である高尾山にゆき、心も体も、癒されたいと思う。
さながら、怪我をしたサルが、天然温泉の場所まで降りてきて、傷を癒すようにして、私は今日、高尾山に、行ってくる。
そして四月末まで、しっかりとお勤めを果たし、一円でも多く、稼いでくる。
そのように決意している、所存である。

まあ今日のご予定としては、まず、今日は、六号路から、登ろうかと思う。
お金を節約して、リフトやケーブルカーは、使わないことにする。
そして山頂に到着して、ビジターセンターで、昆虫の本を、購入する。
そして四号路で、下山して、一号路に合流して、その後は一号路で、下山をする。
つまりそう、今日は高尾山薬王院有喜寺は、スルーする。
そしてなるべく金は使わず、高尾山を後にする。
そんな計画だ。
しかし今日、正直言うと、薬王院境内の、大天狗、小天狗の像を、あらためて拝みたい。
だからどうしよう。
下山では、やっぱり薬王院を、通るかもしれない。
まあそれは、山頂に到着した後に、決めさせて頂く。
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