登山サークル アウトドアチャイルド

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高尾山は、癒し系
投稿日
2022/03/26
まさに煉獄。
地獄であった。
それはつまり、某出会いの会。
その会が、とんでもなく地獄であった。
むろんそれは、あくまで単なる、私の主観である。
他の人はどう思ったのか。
それは知らない。

女性六人、男性三人。
都内の、お散歩の会。
男性は二人とも、無愛想であった。
女性陣もまた、無愛想であった。
そんな中、ガイドのおじさんに、会の後の、二次会をせっつかれた。
そのおじさんから、私はいかにも二次会をしそうな奴だと、見込まれたらしい。
だがしかし、男女共に、オール無愛想だったので、さすがに二次会はムリである。
私は無力感を抱き、誰ともライン交換することなく、惨めに退散していくしかなかった。
女性と一人、ライン交換しようかと思ったが、その女性は女性同士のライン交換に忙しく、ライン交換まで長々と待たされた。
それで、もうその女性とライン交換したいという気持ちが、まったく無くなってしまった。
それで、「お先に失礼します」と挨拶して、私はその場から逃げ去った。
すでに男性の一人も姿を消していたし、男性二人と、女性六人で二次会など、到底ムリである。
それにもう一人の男性も、とんでもなく無愛想なのである。
トイレで、「お疲れ様です」と声をかけても、無視。
会の最後のほうで、「二次会しますか?」と声をかけてみても、無視。
そんな、無愛想な男性だった。
それで結局、二次会の開催に失敗した私は、ガイドのおじさんに、二次会の店として教えてもらった、人形町の「大穴(ダイアナ)」という店に、一人で行って、豪遊した。
そして、あまり高くない店であったが、4200円も使ってしまった。
その後、神田駅に向かって、歩いた。
そして今、神田駅の近くにあるドトールに入って、酒の酔いを覚ましがてら、一番大きいアイスコーヒーを飲みながら、今これを書いている。

惨敗。
惨め。
屈辱。
無力感。
絶望感。

心がひどく、傷ついた。

そんなとき思い出されるのは、あの高尾山の清冽な空気である。
あの暖かい、すべてを包み込みような包容力を持つ、あの霊山。
霊気満々、高尾山。
あの、登山者数世界一で、ギネスブックにも載っている、あの天狗の棲む霊山、高尾山のことが、ひどく懐かしい。
今すぐに高尾山に飛んでゆき、山頂に登って、ビジターセンターで、高尾山を紹介する、かのスライドショーでも眺めたい。
そして存分に、癒されたい。
高尾山のサル園に入って、ボスザルのネッシンの、あの正義感あふるる、男気溢れる、あの精悍な顔つきを、拝みたい。
薬王院の大本坊で、精進料理のそば御膳に舌鼓みを打って、元気を取り戻したい。
天狗焼きを大量に購入して、腹がぱんぱんになるくらいまで、爆食いしたい。
そして、日本酒「高尾山」を買って帰りたい。
帰りにはリフトに乗って、空中散歩したい。
そして高尾山の霊気を全身に浴びて、また再び立ち上がり、リングに上がるための、勇気がほしい。
そんな風に、切に願う。

ああ、遙かなる高尾山。
世界中の人間と、老若男女のすべてに愛されている山。
巨大な杉の木々たちが、天空に向かって、聳え立っている場所。
飯縄大権現と、その随身たる大天狗、小天狗が、訪れる登山者すべてに開運と、厄徐をもたらしてくれる山。

ああ、高尾山、高尾山。
高尾山ったら、高尾山。
どうしよう。
明日あたり、いくかまた高尾山へ。
まあ気が向いたら、そのようにさせていただく。
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