登山サークル アウトドアチャイルド

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やがて哀しき高尾山
投稿日
2022/02/27
まさか。
高尾山の六号路で、こんな目に合うとは思っていなかった。
道の凍結。
時刻はもう16時30分くらいで、急ぎ足で高尾山の六号路で下山していた。
今日は登山をするつもりはなかったので、ヘッドライトは持ってこなかった。
だから暗くなる前に、早く下山を済ませなければいけなかった。
頭を空っぽにして、ただ黙々と下山をしていた。
すると、転倒した。
ぐんにゃりと左足首を捻って、倒れた。
道が凍結していて、滑ってしまったのである。
倒れた時、足首がとても痛かった。
グキッと、音もなったような気がした。
骨折したかもしれないと、思った。
立てるだろうか。
私は恐る恐る、立ち上がってみた。
足首は痺れている。
しかし、立てることは立てる。
歩けるだろうか。
なんとか、歩ける。
私はゆっくりと、歩き始める。
まさか、まさか、高尾山の六号路ごときで、こんな目に合うとは。
骨折していてもおかしくなかった。
実際には、骨折はしていないと思う。
多分。
というのは、一応歩けるし、そして歩いているうちに痛みもだんだん和らいで来たから。
しかしずっと、びっこはひいている。
でも大丈夫そうだ。
どうやら、折れてはいないらしい。
しかし、折れていても不思議ではなかった。
そんな倒れ方をした。
高尾山の六号路でも、充分に骨折して大怪我することだって、あり得るというということだ。
高尾山だって、山は山。
舐めてはいけないということだ。

ちょっと、またみんなで登山できそうな流れが起こって、その関係で、今日私は高尾山に下見にきた。
具体的にいうと、高尾山の「手ぶらでBBQ」を調査しに来た。
登山をするつもりは全くなかった。
汗を流すつもりも、全くない。
というわけで、高尾山口駅に到着して、私はリフトを利用して、高尾山の中腹まで移動した。
そして、BBQの会場まで行った。
BBQを食べてみようと思ったが、残念ながら一人ではBBQを注文できなかった。
BBQを注文するためには、二人以上が必要だった。
それで仕方がないので私は、八王子ラーメンと天狗ドックを食べた。
それからまたケーブルカーなりリフトで下山しても良かったのだが、せっかくなので山頂まで行こうかという気になった。
そして改めて、高尾山を堪能しながら歩いた。

全く高尾山というところは、いろんな見所があるところである。
私はもう、百回くらいは高尾山に登ったと思う。
にもかかわらず、いまだにたくさんの新発見がある。
その新発見をすべて書いていくのは骨なので、その一部だけ書いていこう。

まず、八王子ラーメンはなかなか美味いものであった。
そして天狗ドックは、思ったほどには辛くなかった。
天狗ドックに青唐辛子(ハラペーニョ)というものをかけるのだが、それは非常に辛いものだと書かれていたが、別にそうでもなかった。
特に辛いとも感じず、普通に食べることができた。

高尾山の中腹の店で八王子ラーメンと天狗ドックを食べ、私は随分長い時間、その場所でのんびりした。
そういえばインスタグラムに登録してみたのだけどどうもエラーになってしまい、なかなか登録できなかったのである。
で、結局フェイスブックにまず登録して、それからフェイスブックアカウントでインスタグラムのアカウントを作って、なんとかうまくいった。
その後、適当につけたインスタグラムのユーザー名を変えたいと思い、あれこれしていて、かなり時間を使った。

まあそんな風にして、高尾山の中腹で食事をして、山頂に向かった。
神変堂も、じっくり眺めた。

まあいいや。
今日は長くなりそうだ。
しかし、あまり長々と書いていくのは面倒くさい。
だからすまないが、今回は神変堂に関してだけ、しっかり書かせて頂く。
高尾山は全部書こうと思ったら、やはりあまりにも書くことが多すぎて、それを全部書くのだとしたら、それはもう並々ならぬ覚悟が必要になる、大変な労力を費やす作業になってしまう。
すまないが、私はまだそこまでの覚悟はなく、今回のこの文章はもう少し、気楽な感じで書いてきたいと思っているので、今回に関しては、あまり長々とは書かないでおく。

高尾山の神変堂、ご存知だろうか。
神変大菩薩という仏様を、ご存知だろうか。
おそらく知らない人も多いことだろう。

確か、高尾山の浄心門をくぐってすぐのところにあったと思う。
神変堂という名前のお堂がある。
そこでは、神変大菩薩が祀られている。
この仏様は、足腰強化のご利益がある。

そのお堂について説明している立派な看板があるので、今回はそれをしっかりと書き写しておく。

神変堂(じんぺんどう)

神変大菩薩は又の名を役の小角、或いは役の行者と申され千三百年ほど前の山岳修験道(山伏)の開祖であります。
役の行者は日本全国の霊山、霊場に修行し、数々の不思議なご霊験を残されました。
ここ高尾山においても諸願成就の御誓願を建てられて御尊像がこのお堂に安置され、多くの御信徒からの信仰を集めております。
「南無神変大菩薩」とお唱えし、足腰心身の健康をお願いしましょう。
高尾山薬王院

このように記されている。
そしてその役の小角の像を、薬王院の境内でも見かけたと記憶している。
しかしそれを、写真には収めていない。
昨日からスマホの充電をしていなかったので、もうバッテリーの残りがわずかになってしまい、だからもうスマホでの写真撮影はしないようにしたのだ。

昨日私はとある会に出て、その後、幹事をして、みんなで飲みに行った。
その時に精も根も使い果たし、家に帰ってきてからはもうラインを見ることも嫌になり、スマホを裏返しにして、机の上に置いておいた。
そして夜はずっと頭が痛かった。
とにかく尋常なく疲れた。
そのようにして、私は幹事を全うした。
そのように幹事たるもの、ヘトヘト疲れ果て、しばし再起不能になるくらいじゃないと、立派に幹事業を成し遂げたとは言えない。
人を喜ばす、人を楽しますということは、自分は苦しみ、我慢するということなのである。
実際に自分が疲れ果て、へとへとなればなるほど、他の人たちは楽しい思いをする。
そのようにできている。
これが逆に、幹事の私が楽しかったという会になってしまった場合、その会は、実際はあまり良い会ではない、つまり他の人は、あまり楽しくなかった。
そのような会になってしまうのである。
だから幹事たるもの、会が終わった後はヘトヘトに疲れ、しばらく再起不能になる、そのくらいでないと、会が成功したとは言えないのである。

で、実際に昨日の会では、私は超絶、ヘトヘトに疲れ、頭が痛くなり、もう家に帰ったらラインも見たくなくて、そのまま寝た。
寝込んだ。
ずっと再起不能状態だった。
で、そのようにして、ずっと寝続け、起きたのは11時であった。
その時の私は、復活していた。
私はしっかりとラインを見た。

このようにヘトヘトに疲れるのが、本来の姿である。
それは非常に大変で、はっきり言って、楽しくもなんともないわけだが、良い幹事とは、つまりそういうことなのである。
良い幹事とはつまり、自分が楽しんでは絶対にいけないのである。
そして、みんなを楽しませることを自分の喜びとするのである。
みんなが楽しい思いをして、気持ちよく帰っていくことで、幹事は「成し遂げた!」と感じ、それに大きな満足感を覚える。
それはとても大変なことだけど、それはそれでやりがいがあり、それはやはり違った意味で、とても楽しいことなのだ。
確かに幹事たるもの、楽しんではいけない。
しかし人を楽しませるということが、違う意味で非常に楽しいのである。
それがつまり、幹事道というものだ。
ヘトヘトに疲れ果て、「こんなこと、もう二度としたくない」と思い、延々と家で寝込んでこそ、それは一つの大仕事を成し遂げたということになる。
そんなに再起不能状態になったとしても、長々と10時間くらい寝れば、また完全に復活するわけである。

そのようにして幹事をしてあげて会を開催し、みんなからの好印象を勝ち取り、またみんなで高尾山に登ろうという流れを作ることができた。
それで今日、高尾山の下見に来た。

しかし残念ながら、その流れは成就することはできなかった。
女性たちは「足が痛いから治ってからでお願いしたい」とか、「登山をする心構えができていないので、できてからでお願いしたい」とかなんとか適当なことを言って、せっかく人を集めたが、やはりこの会の開催は、夢半ばにして破れてしまった。

というわけで、今回の下見は無駄に終わったのだけど、でも長い目で見ると、今日の高尾山の登山も意味があった。

中腹の店を下見して、そして山頂にゆき、そして六号路で下山している時に、大転倒をした。
そして左足首を痛めたが、幸いにも骨は折れなかったようだ。

その後、高尾駅に移動して、高尾駅の居酒屋を開拓した。
高尾山登山をした後、居酒屋に行こうという流れになるかもしれないので、前もって居酒屋を開拓した。
しかし私が入った居酒屋の料理は、あまり美味しくないと感じた。
だから登山の後、みんなで行く店としては、適切ではないなと思った。
それだったら、やっぱり高橋家がいいかなと思う。
高橋家は料理は美味いから。
女性は美味しい料理が大好きだから。

まあ今回の「みんなで高尾山」という流れは、男性陣は超絶乗り気であったが、女性陣が一度は「ぜひ行きたい!」などというからみんなを集めたのに、また軽い裏切り行為が行われ、嗚呼やはり女性はアテにならない生き物だなあという印象を、より強くしてしまったわけである。
昨日、頑張って幹事をしてあげたわけだが、その収穫、何にもなかったなあと思ったりもする。
しかしそれが人生だ。
トライアンドエラー、トライアンドエラーの連続、それが人生。

そんな中、占い好きの男性が「あなたの運勢では、春になると良いことがあると、出てますよ」と、私にありがたいラインを送ってくれた。
とても知性を感じさせる、占い師然とした男性である。
その言葉はインチキではないと、私は信じている。

しかし今回、足を怪我してしまったので、もう明日は出歩かないほうがいいだろう。
明日は読書をしたりして、節約して過ごした方が良いだろう。
このように骨折しない程度に足を怪我したのは、逆に良かったようにも思っている。
それによって読書をする機会が得られた。
読まなければいけない本がたくさん溜まっているので、それらをどんどん読んでいこうと思っている。
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