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筑波山の女体山の山頂の大絶景について
投稿日
2021/07/19
今日は筑波山に登ってきました。
そして夜を迎え、ノドもと過ぎれば熱さも忘れ、もう本日の登山の思い出も、遠い昔に感じます。
まだほかにも色々と、やらなければいけないことがある。
仕事のこともある。
だから今日の登山の出来事も、今となっては遠い昔の思い出、そのように感じている、今このひとときです。
とはいっても、まだ書いていないことがある。
今日の筑波山の登山において、大きな印象を受けたことがいくつかあるのですが、その大きな印象の一つとして、やっぱり筑波山の女体山の、あの大絶景については、書いておく必要があるでしょう。

以前私が筑波山に登った時、とんでもなくひどい目に合いました。
それは何かというと、未曾有の大渋滞です。
そのときは、つつじヶ丘から女体山目指して登っていったわけですが、そのときは大渋滞で前に進まず、大変難儀しました。
それもすぐ前の人たちは大家族で、とても楽しそうにあれこれとおしゃべりをしていて、そんな風にすぐ目の前には、そんなパーティーのような賑やかさがあり、そのすぐ後ろで全然進まずに佇んでいることは、ひどく苦痛に感じたものでした。
まさに地獄。
その親密な家族の集いの会話に他人の私が入っていける隙間など一ミリもなく、ただその賑やかなおしゃべりを聞きながら、まったく前に進まないあの時間。
あれは確かに、苦痛以外の何物でもなかったのです。
例えばそう、その大渋滞の列の前と後ろが無口な人だったら、どれほど楽だったでしょうか。
そう言えば、後ろのグループも賑やかだったような気がしてきました。
それで前と後ろで、凄まじく賑やかなグループに囲まれ、私一人、その間に挟まってしまっているような状態になり、それはまさに地獄、煉獄、辛くて苦しい時間帯。
そのようなものでした。
そんな中、本当に大渋滞で、まったくピクリとも動かず、ちょっと動いたかと思ったらすぐに止まり、また1分程度動けたかと思ったら、また10分以上止まりと、その連続でした。
あれはもう、拷問です。
そのような時間を長々と過ごしました。
するとやがて、一人のスーパーヒーローが現れて、「私、前にいって、交通整理してきます!」と、力強く言ってくれて、「すみません、前、通してください。先に行って、交通整理します」と言って、どんどん前に行ってくれました。
どうやら筑波山の常連らしく、一体どこで渋滞しているのか、検討がついているようでした。
一体どこで渋滞しているか?

それは、女体山の絶景風景のところです。

そこでみんな、写真を撮ったりするものだから、その写真を撮りたい人の大行列ができていて、それが登山者の通行を妨害していたのです。
山頂付近は決して広い道ではありませんので、その写真待ちの大行列がその道をふさぎ、そして全部の登山者の交通を完全に妨害しているという、残念極まりない状況になっていたのです。
それでそのスーパーヒーローがその現場に行って、「すみません、写真取る人たち、あなたたちダメですよ。あなたたちが道をふさいでいるおかげで後ろは大渋滞ですよ。ほら、あなたたち、もっと脇に寄りなさい。ほら、写真撮る人は、もっとはじによって、一列に並びなさい。後ろから来る人の通行を邪魔してはいけませんよ。」と、ぴしゃっと言ってくれたに違いありません。
そのようにしてくれたおかげで、交通渋滞は、なんぼかマシになりました。
でもそのように、その女体山の大絶景を見る人の行列ができてしまっているものだから、私は無論、そんな行列に加わるつもりもなく、そんな女体山の大絶景なんて無視をして、その場を通り過ぎたのです。
それで男体山の山頂だけを見て、そして御幸ノ原コースにて下って、そして家に帰って来たのです。

筑波山の思い出はそんな感じで、だからあまり良い思い出がありませんでした。
まあせいぜい、ソフトクリームが美味しかった。
そのくらいの思い出しか、ありませんでした。

しかし今日、筑波山に登りに行ったのですが、筑波山、今日はガラガラでした。
それで私は、御幸ノ原コースで登り、男体山の山頂にも立ち、そして今回はとうとう、女体山の山頂にも行ってきたのです。
そして見たのです。
あの大絶景を。
いやー、すごかった。
まさかここまでとは。
想像以上でした。
いやー、筑波山の女体山の山頂の風景、すごいすごいとは聞いてました。
でもまさか、これほどとは。
思ってもみませんでした。
あの風景、相当凄いです。
あの風景一本で、筑波山は、百名山の座を勝ち取ったのかもしれません。
あの山頂の、あの場所に立つと、足元は震え、怖いくらいです。
周り全部遮るものがなく、すべてを見下ろせます。
なんか、あまりにもすごい風景だったので、ビデオ撮影なんかをちょっとしていたのですが、その撮影の間、足が震えました。
スマホを落としてしまうのではないか。
などと、思ったりもしました。
その場所に立てるのは、一人だけです。
その絶景を見れる場所は、たった一人だけしか立てないような、狭いスペースなのです。

ああなるほど、あの大渋滞は、このたった一人だけのスペースに立ち、この大絶景を見るために、できた大渋滞だったのだなあと、私は理解しました。
ふと後ろを見ると、男性が自分の番を待ってました。
ああいけない。
この場所には長居して、いつまでもこの大絶景、眺めていたくもなりますが、でも後ろに待っている人がいる。
だからその人のために、この場所を明け渡さなければいけません。
私はそう思い、その大絶景を後にしました。
そしてその大絶景を撮影したビデオを、その場で削除しました。
なぜなら、この大絶景が、ビデオで伝わるわけがないと、悟ったからです。
あの足元がすくむような大絶景は、実際にあの場に立ってみないと、わからないものだったのです。

というわけで今日はしっかりと、筑波山の女体山の山頂の、あの大絶景を、存分に堪能して、帰ってきました。
いやー、とても良い眺めでした。
あそこまで迫力のある風景を眺めることにできる場所、他にどこかあるでしょうか?
思い当たりません。
富士山の剣ヶ峰でも、槍ヶ岳の山頂でも、赤岳の山頂でも、あんな風景は見られなかった気がします。
さすが筑波山。
百名山はダテではなかった。
そのように思いました。

さて、その後、つつじヶ丘まで下山して、山ぶどうソフトクリームと、メロンソフトクリームを食べました。
やっぱソフトクリーム、ばかうまです。
メロンソフトクリームが、量も多くて、特に美味しかったと感じました。

そして、つつじヶ丘から、16時出発のバスに乗りました。
そのバスで、つくば駅まで戻れます。
つつじヶ丘からの次のバスは、17時になり、その17時のバスが、最終です。
そのバスを逃すと、そう、例えば、つつじヶ丘に17時過ぎに到着してしまうと、もう大変です。
帰るのが、相当面倒くさくなります。
相当苦労して帰る羽目になります。
私が一回目に筑波山に来た時も、つくば駅からのシャトルバスの存在を知らなくて、土浦駅からバスに乗って、筑波山口というバス停まで移動して、そこから神社まで歩いて、そして帰りもまた、その方法で家に帰って、えらい苦労した記憶があります。
でも今日の行き、帰りは、かなり楽でした。
つくば駅からシャトルバスに乗るのが、多分一番楽な筑波山へのアクセスなのではないかと思います。

まあしかし、筑波山の女体山の山頂の風景、とても迫力のある、すごい風景でしたよ。
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