登山サークル アウトドアチャイルド

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<<「海沢三滝」
三頭山
投稿日
2017/09/06
2017年9月2日の塔ノ岳の登山イベントで、男性のSさんに奥多摩の三頭山をおススメされました。
「滝もありますしね。いいですよ」とのこと。

三頭山に滝?

「ありましたっけ?」と聞くと、「あります」とのこと。「大きな滝がありますよ」

家に帰って地図を確認してみると、確かにあります。
三頭ノ大滝、というものがあるようです。

わたしは以前に三頭山に登ったことがあるのですが、どうやらそのコースは通らなかったようです。
で、今度また行ってみようかなーと思いました。

月曜日には用事があるので、火曜日あたりに行こうか、と、おぼろげに思っていました。

ただ三頭山は金がかかります。
奥多摩駅までの電車賃はいいのですが、バス代がかかります。
小河内神社バス停までは、520円くらいで、そして最後の数馬バス停から武蔵五日市駅までのバス賃は950円くらいだったと思います。その他、パンを買ったり、お茶を買ったりで千円くらいもかかります。

トータルで、4000円くらいは見ないといけない。
三頭山はそんな山です。

で、まー、そんなに大して面白い山ではない。
最初の浮き橋がたしかに面白い。
あとは普通。
帰り道がまた不便。
都民の森だったか、そこから数馬バス停まで無料バスが出ているそうですが、わたしがいったときは、バスはお休み期間中でした。
だから数馬バス停まで歩きました。
そして数馬バス停から、けっこうバスを待ちました。
数馬バス停から武蔵五日市駅までは、バスで1時間10分くらいかかります。

そんな三頭山。
でも、奥多摩三山と呼ばれている山の一つです。
けっこう人気の山です。

そうか滝があったのか。
それは見落としていました。

というわけで2017年9月5日の火曜日、三頭山に行ってきました。

奥多摩駅に到着したとき、時刻は10時くらいでした。
駅のトイレでお手洗いを済ませて、止まっているバスに向かいます。
バスの運転手さんに「このバス、しょうこうちじんじゃ、まで行きますか?」と聞くと、
「は?・・・ああ、しょうこうちじんじゃ、と書いて、おごちじんじゃ、といいます。おごちじんじゃには通りますよ」と、にこやかな笑顔で教えてくれました。

ネットで調べてみると、おごちじんじゃ、ではなく、おごうちじんじゃ、というようです。
運転手さんも、おごうちじんじゃ、と言っていたのかもしれません。
それをわたしは、おごちじんじゃ、と聞き取ったようでした。

というわけで、そのバスに乗り、小河内神社バス停まで行きました。
そこから降りて、三頭山に続く最初の道のり、それは浮き橋です。
湖に浮き橋があります。
これは大きな見どころの一つです。
わたしは浮き橋の写真を三つ、四つ撮りました。

浮き橋では三人の方が釣りをしていました。
ワカサギかなにかが釣れるのだと思います。

浮き橋を渡り、突き当りの道路を右に進みます。
その道は車道で、電気工事かなにかの工事中の場所が二か所くらいあり、交通警備の方が道を誘導してくれました。

しばらく進んでいると、三頭山への入り口に到着しました。
この入口、わりとわかりにくいです。
うっかりしていると通り過ぎてしまいそうな、そんなあまり目立たない道でした。

そしていきなり、かなりの坂道からのスタートです。

そしていよいよ登山スタート。

きつい!三頭山、きつい!こんなにきつかった?

登りのコースタイムは確か、3時間30分くらいです。
最初ずっと坂道が続きます。

いやーこれはきついなー、ちょっと。
と思いながら、何度も立ち止まって休憩しながら進みました。

思ったのは、行動食が必要だ、ということです。
ちょこちょこと何か食べながら歩いた方がいい。
そのように思いました。

その日の朝ごはんは前日スーパーで買ってきた鳥のから揚けの残りでした。
そして奥多摩駅に行く途中の青梅駅のプラットフォームで、チョコクリームのパンを一つ食べました。

この日はチョコクリームのパンを三つと、お茶を四つ買っていました。
パンはもう二つしかありません。

しばらく続く坂道を進むと、やがて平坦な道に出ました。
そこからはもう、坂道もかなりゆるやかな坂道でした。

登山スタート時は、なんでこんなに歩かなければいけないのか、とか、バカバカしいなームダに歩くことが、などと思ったりもしていましたし、坂道を歩くのがとてもきつかったのですが、しかし途中から登山のスイッチが入りました。

ランナーズハイのようなもので、トレッキングハイ、とでもいうのでしょうか。
急に登山が楽しくなりました。

やっぱ山、いいなー。と、思いました。
疲れもほとんど吹き飛びました。
さながらそう、登山嫌いの一般人が、ふいに登山大好き人間に変身したような瞬間です。

木につっぱり!

相撲のつっぱり、鉄砲、ともいいます。

木につっぱりをしながら、登って行きました。
あちょー、あちょー、と、ブルースリーの怪鳥音を発したりもします。
へんなテンションになりました。

だだだっと、軽く走って登ったりもします。

なんというか、木には温もりがあります。
まさに木は生きている!
木に触っていると、とても暖かい。
さながらそう、犬や猫とスキンシップをするように、木とスキンシップをしながら登って行きました。

木に張り手!

そうこうしていると、三頭山の山頂に到着しました。
三頭山には三つの山頂があります。
西峰、中央峰、東峰。

標高は、西峰(1,527m)・中央峰(1,531m)・東峰(1,528m)です。

休憩に適した峰はどこか?

それは西峰です。
西峰は広々としています。

中央峰と東峰はわりと狭い空間です。
さらっと見るだけで良いでしょう。

休憩は西峰がいいようです。

とりあえずわたしは西峰でパンを食べ、中央峰と、東峰をさらっと見てきました。
中央峰の手前のところで若いカップルが何かを焼いて食べていました。
「こんにちはー」と、挨拶を交わしました。

中央峰と、東峰をさらっと見た後、また元きた道を戻り、いよいよ、滝への道を進みます。

三頭大滝。

そういう標識が出ています。
標識が指し示す道を進んでいると、年輩女性が大きな看板をじっと眺めていました。
その場所からは三つほど道が分かれていました。
その女性は、どの道を進むか、迷っているようでした。

その女性に「こんにちはー」とわたしは挨拶しました。
その女性、じつは登ってくるときにもお見かけした方です。
ゆっくりと歩いていましたので、追い抜きました。
人がぜんぜんいない場所でしたので、わたしに追い抜かれたとき、その女性は「え!」と叫んで、びっくりされた様子でした。
わたしの背後からの接近に気付かなかったようです。
そのときにも、「こんにちはー」と、挨拶しました。

そして山頂で、パンを食べているときにもその女性をお見かけしました。
年のころは60歳くらいの方なのでしょうか。

そして三頭大滝への道のりで、またお会いしました。
また「こんにちはー」と挨拶をすると、「大滝に行くの?」と、聞かれました。
わたしは笑顔で「はい、そうです」と返事をして軽く会釈をしてから先を進みました。

わたしはもしかしたら60歳くらいの女性にモテるのかなーというふうなことを思いながら道を進みました。
あの女性、もうご年配になっていましたが、目がぱっちりとして顔立ちも整っていて、若いころは美人であったに違いありません。
見知らぬわたしに対して「大滝に行くのー?」と、いきなりタメ口をきいてきたのは、まさに小悪魔キャラの証です。
水商売をされた経験があるのか、あるいは現役で水商売をされている方なのかもしれません。
小さなスナックのママとかかもしれません。

まあ60歳くらいの女性にとっては、43歳のわたしは、ぴちぴちのヤングボーイです。
登ってくるときに追い抜いたときに、「え!」と叫び、びっくりした様子だったのも、あれは演技だったのではないか。
本当は、後ろからの私の接近にずっと前から気付いていたのではないか。

などと妄想をしながら、滝への道を進みました。

下山の道のりは、かなり短いです。
三頭山、登りは長めの道のりですが、それに比べ、下山の距離はかなり短いようです。

最初の坂道が大変だったので、これは三頭山、大変だなーと思ったのですが、トータルで見ると、そんなでもありません。
トータルで見ると、6時間かからないくらいの距離かな、と思います。

で、三頭大滝に到着しました。

まず、大きな橋があります。
滝を見物するためにあるような橋です。
その橋もなかなか見事な、長くて大きな橋です。

そしてそこの橋から眺める滝、三頭大滝。

いやー、でかい。

大きな滝です。
ナイヤガラの滝みたいです。
というのは言い過ぎですが、かなり大きな滝です。

とても長い滝です。

橋から下のほうを見ると、足がすくんで写真撮影中の携帯を落としてしまいそうです。
だからわたしは橋に座り込んで、それから下のほうを観察しました。

うん、なかなかの見どころです。
三頭大滝。

今のところ、私が見た限りでは、奥多摩でもっとも巨大な滝です。

滝の見物をぞんぶんに堪能してから、わたしは下山を再開しました。
あとはもう、ちょちょいのちょいで、下山は終わりです。

都民の森のバス乗り場に行けば、数馬バス停行きの無料バスが出ているようですが、バスの時間が合わなければ長く待つ羽目になると思ったので、もう歩いて数馬バス停まで行くことにしました。

地図を見ると、歩いて50分くらいの道のりです。
車道を歩きます。

50分以上かかってんじゃないの?
と、思いながら、長々と歩いていると、ようやく数馬バス停に到着しました。
バスの時刻を見ると、40分くらい待つようです。

バス停には、タクシーのチラシがたくさん貼っています。
タクシーだと武蔵五日市駅まで、9000円くらいだそうです。
バスの本数が少ないので、タクシーを使う人も多そうです。

登山イベントをする場合のことを考えて、土曜日のバスの時間をチェックしました。

数馬から武蔵五日市駅までのバス。
17時30分。
19時12分。
などがあります。
16時54分などもあります。

18時台がない!

むうー。

で、まあ今回は、平日でして、16時54分のバスに乗れました。

で、バスで二つ目のバス停に、数馬の湯、というところがありました。
そこから、温泉に入ってきたような感じの女性が一人、バスに乗りこんできました。

数馬の湯。
ここは数馬バス停から、らくらく歩いてこれそうな距離です。

ここで温泉入って帰るのも、アリだな。
と、思います。

バスがしばらく来ない場合など、温泉に入って時間を潰せばいいのでは?

例えば土曜日、17時40分に数馬バス停に到着した場合。

「次のバス、19時12分だって!」「うそー」「1時間半くらい待つんだって」「最悪ですねー」

そんな場合。

「温泉入って時間つぶす?」という選択肢もありますが、でも温泉に入るなら、一時間半では短かすぎるような気もしないではありません。
まあしかし、意外と近場に温泉があるということだけ、知ることができたのは収穫です。

というわけで、無事に武蔵五日市駅までバスで帰ってくることができました。
そこから電車に乗り、熊川駅で下車して、そしてスーパーで鶏のから揚げ弁当を二つと、うまい輪、というお菓子を二袋と、あと食器用洗剤を購入して、家に帰ってきました。
そして家で、弁当二つを、すでに買っておいてある牛角キムチと一緒に食べました。

そのあと、うまい輪、というお菓子を一袋食べながら、この日の登山レポートを書こうかなーとは思ったのですが、まー疲れたので、とりあえず水シャワーを浴びて、しばし読書をしていました。
するととても眠くなり、パソコンを立ち上げっぱなし、洗濯物は入れっぱなし、弁当の空箱は、そのまま出しっぱなしで、そのままぶっ倒れるように寝てしまいました。
そして起きたときは、夜の11時30分でした。
そこからなんとか、洗濯物を室内に干し、パソコンをシャットダウンしました。
そしてまた少し読書をしていると、また眠くなり、けっきょくそのまま、朝まで寝ました。

三頭山、けっこう疲れたようです。

朝まで寝るときには、せっかくだから4時くらいに起きて、今度は丹沢の檜洞丸に行ってこようかなと少し思ったのですが、まー、檜洞丸も金がかかりそうです。
新松田だか、松田だかまでの電車賃と、あとはそこから、西丹沢教室とかなんとか、そんなところまで、一時間ほどバスでいかなければいけません。
まあおそらく、また5000円クラスの出費の登山になってしまいそうな感じです。
それを考えると、ちょっと現状、檜洞丸はパスだな。
と、思いました。
金が全然問題なければ、今日は檜洞丸に行っていたはずですし、その勢いのまま、明日は丹沢の畦ヶ丸にも行っていたかもしれません。
あとは、奥多摩の酉谷山!
酉谷山も、わたしが登ってくるのを、待っています。

酉谷山は奥多摩で一番遭難が多い山とのことなので、なかなか登るハードルが高いのですが、そこはいつかチャレンジしたいところです。
冬になる前に、登れるといいなと思うのですが、まーいつになることやらです。

というわけで三頭山。
帰りのバスの時間が少し心配ですが、まあまあ、登山イベントのレパートリーに加えてもいいのかなと、そのように思いました。
<<「海沢三滝」