登山サークル アウトドアチャイルド

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<<「登山イベント直前」
海沢三滝
投稿日
2017/08/28
2017年8月26日に川苔山の登山イベントをしたのですが、この日は以前に当サークルの登山イベントに参加されたことのある女性のAさんもまた、お友だちと一緒に川苔山に登るとのことでした。

しかし現在川苔山の林道が封鎖されてしまっていて、川乗橋から山頂までの道のりは通行できない状態になっています。
川苔山の魅力は、川乗橋から山頂までの道のり、川と滝のある道のりです。
その道のりが落石が原因で通行止めになってしまっています。
奥多摩観光協会の人によると、10月くらいまでずっと通行止めであるとのことです。

それをAさんに教えて差し上げると、Aさんグループは川苔山登山を断念し、他の山に登ろうか、という話になったそうです。
わたしはそんなAさんに、三頭山や高水三山などをおススメしました。
Aさんとはラインでやり取りしていたのですが、ずっとAさんは迷っていて、迷いに迷った挙句に出した答え、それが海沢三滝でした。

海沢三滝に行って、滝ガールになってきます!

とのことでした。

海沢三滝?なにそれ?

奥多摩は知り尽くしていると思っていた私でしたが、その名前は始めて聞く名前でした。
早速ネットで調べてみると、けっこう有名なところのようです。

Aさんたちが迷いに迷って、選びに選んで、最後に選んだ場所。
それが海沢三滝。

川苔山イベントの翌日、わたしは海沢三滝とやらに行ってみることにしました。
Aさんとの話のネタになると思ったし、Aさんのような魅力的な女性が選んだ場所、その場所に興味があったのです。
もしかしたら女性に人気の場所なのではないだろうか、女性ウケする場所なのではないだろうか、登山イベントに使えないだろうか、などと思いました。
滝を見に行くのは登山ではありませんが、まあハイキングということで、これはこれでありなのではないかと思いました。

というわけで、海沢三滝に行ってみました。

奥多摩駅から、徒歩一時間くらい。
アメリカキャンプ村というところを通り過ぎ、海沢三滝の入り口のような場所に到着しました。
そこにはトイレがありましたが、そのトイレは工事現場に臨時で作られたような小さなトイレで、こんなトイレでトイレしたくないなーと思わせられました。
ドアを開けてみると悪臭もひどいものでした。
しかし登山では、このような悪臭まみれのせまっ苦しいトイレはたくさんありますし、こういう地獄のようなトイレでも用を足すことができるようになるべきだろうなとも思います。
広々とした清潔なトイレでしかトイレをしたくないなどと言ってると、とても登山なんかできません。
悪臭まみれでせまっ苦しいような、最悪トイレでもトイレができる。
平気でトイレができる。
それはとても重要な登山スキルの一つなのではないかと思います。

アメリカキャンプ村。
ここはなかなか面白そうなところでした。
キャンプとかできるようです。
施設内の川で、水着を着た子供たちや大人たちが楽しそうに川の中で遊んでました。
バーベキューをしている人たちもいました。
宿泊もどうやらできるようです。
なんかけっこう楽しそうなところで、ここでバーベキューとかキャンプとかすると楽しそうだなーと思いました。
日帰りキャンプというものもできるらしく、それは16時までのようでした。

そのアメリカキャンプ村を通り過ぎ、海沢三滝の入り口に到着しました。
地図を見てみると、滝への道のりは地図上では点線になっていました。
点線とは、悪路という意味です。

普段登山をするときは点線の道を通ったことがありません。
通るのは実線で描かれている道のみです。

わたしはモンベルの野外活動保険というものに入ってるのですが、点線の道で事故にあった場合は、保険が適用されません。
保険が適用されるのは、実線で書かれている道でのトラブルのみです。

でもこの海沢三滝への道のりは実線ではなく、点線になっていました。

この道、けっこうヤバいんじゃないの?
と、私は思いました。
Aさん、大丈夫だったんかな?
そんな風に思っていました。

そしてこの日の朝、そのAさんからラインで連絡がありました。
ちょうどそのとき、私は海沢三滝に向かうため、駅のプラットフォームで電車を待っていました。

ラインを見てみると、「すごいひどい道でした。登山の道ってどこもあんななんですか?もう今までで一番大変でした。今日は全身筋肉痛です」というような内容のラインでした。

やはり、点線だもんなー、と私は思いました。
で、すぐに返事をせずに、とりあえずその海沢三滝に行ってみて、その道のりを経験したあとにラインの返事を書こうと思いました。
その海沢三滝。
入口から、矢印通りに行く場合は、右の道を進みます。
しかし後から分かったのですが、これは右の道を進むのではなく、まっすぐ行った方がいいです。
そのほうが、楽な道です。

真っすぐの道を進むと、最初の滝の、三ツ釜の滝が見れます。
そしてそこを通り過ぎ、今度は二つ目の滝、ネジレの滝が出てきます。
二つとも、とても見ごたえのある素晴らしい滝です。

ネジレの滝から登って行き、しばらく歩くと、最後の滝、大滝に到着します。
大滝もまた、実に素晴らしい。

この道のりですと、それほど大変ではありません。
わりと歩きやすい道で最後の大滝まで到着できるのではないかと思います。

ただそれは後でわかったこと。

普通は最初に標識の矢印通りに、右に進みます。
すると確かに、けっこう悪路です。
ロープを掴んでよじ登っていかなければいけないような場所も、三か所か四か所くらいはあったと思います。

で、その道を進むと、三ツ釜の滝は見れたのですが、その次に出てきた滝が、いきなり最後の大滝でした。

あれ?ネジレの滝は?

いつの間にか通り過ぎてしまったようです。
しかしその悪路。
父母と子供二人のファミリーが、なんと全員サンダルで進んでいました。

というか、この日には、ウエットスーツを着た集団がいて、川の中に入って、川に飛び込んだり、滝をスルーっと、すべって降りたりとか、すごいアクロバティックなことをやっていました。

屈強な外国人の一団と思ったのですが、よく見ると、インストラクターの人だけが屈強な白人男性の外国人で、その他の人たちは全員日本人のようでした。
すごい若い人たちばっかりでした。
屈強な白人男性が、岩に金具を打ち付け、ワイヤーとかロープをたらして、川の中を進んでいました。
飛び込んだり、滝を滑り降りたりしていました。
臆病な女性はどうしても飛び降りることができずに、飛び降りることをためらい続けたあげくに、けっきょく飛び降りるのを断念してる女性もいました。
なんかそんな風にアクロバティックにウエットスーツを着て、川の中を移動している人たちを見ていると、川辺でノロノロ移動している自分が、おじいちゃんになったような気がしました。
沢下り、というのでしょうか。
みなさんほんと、ピチピチしていました。
女性は上半身下着丸出しに見えた人が多くて、ドキっとしましたが、あれば別に下着ではなくて、水着なのでしょう。
水着も下着も、見た目はほとんど変わりません。

なにはともあれ、大滝にたどり着いた私は、途中のネジレの滝を通り過ぎてしまったようでした。
で、大滝の前の川をおそるおそる、渡ってみることにしました。
靴があまり濡れないように気をつけて歩いていると、屈強な外国人男性がいきなり後ろから歩いてきて、私に親指を立ててワイルドな挨拶をして見せて、川の中を平気でどんどん歩いていきました。
なんかそれを見ると、おそるおそる歩いている自分がバカみたいに思えました。
わたしもそれにならい、川の中を平気でぐいぐい歩きました。
登山靴は防水なので、浅い川の中を歩いても、ぜんぜん平気でした。

しかし外国人男性のあのワイルドなしぐさ。
あれにはひいてしまいました。
ぎょっとしました。
カッコいいなーと思いましたが、あれに見合うような、ワイルドな挨拶を返すことができませんでした。
私ができるのはただ、弱々しげな苦笑い、のみでした。

川の中を平気でじゃぶじゃぶ歩きながら、親指を立てて豪快に挨拶する外国人男性。
巨漢で、顔はヒゲだらけでした。
すごいワイルドな人でした。
なんか、ハーレーダビットソンとか乗ってそうな感じの人でした。
同じ人間とは思えないくらいの豪快さでした。

まさにそう、私が子犬であるとすれば、あの人はそう、虎とか、ライオンみたいなもんです。
わたしがスズメだとすれば、あの人はワシとかタカみたいなものです。
すごいワイルドな人でした。

なんかちょっと劣等感。
どうすればあんな風にワイルドになれるのだろうか。
命がけでエベレストとか、ヒマラヤの山を登るようになれば、あんなふうにワイルドオーラが出るのだろうか。
植村さんみたいな冒険野郎になったら、あんなふうにワイルドになれるのだろうか。
そんなふうなこともけっこう考えさせられました。
まさに男の中の男!
そんな感じの外国人のおっさんでした。

というわけで、とりあえずそのおっさんにならって、大滝の前の川を渡りました。
そして歩けるところまで歩いてみました。

すると、なんか面白い感じの滝が出てきました。

これがネジレの滝かな?
と思って、しばらく座って、その滝を眺めました。
そこでお茶を飲み、パンを食べました。

そこからまたしばらく進むと、もういかにも今さっきロープをたらしたばっかりですよ、みたいなロープの場所に出くわしました。
これはあのワイルド外国人集団が、今まさにたらしたロープだと思います。
とても新しいロープでした。
本来はこのロープはないはずです。
で、そのロープを使わないと、これ以上は先に進めない感じです。

ああこれ以上進まないほうがいいな。
このロープは公共のものではないわけだし。
わたしはそう思い、そこから引き返しました。

そして大滝に戻り、また川を渡りました。

じゃあもう帰るか。

私はそう思い、ネジレの滝は見れませんでしたが、帰ることにしました。
しかし帰り道を歩いていると、ネジレの滝の矢印の標識に気付きました。

お、あった。
と、わたしは思って、その矢印の通りに進みました。
すると、ネジレの滝に到着できました。

ネジレの滝、ウエットスーツのぴちぴち軍団がワイヤーたらして降りていました。
わたしはそれをしばらく見物しました。

よし、ネジレの滝も見たし、大滝も見たし、三ツ釜の滝も見ました。
どれも見ごたえのある、なかなか良い滝でした。
川苔山の百尋の滝よりも、こっちの滝のほうが全然迫力あるよ、と思いました。

とりあえず、三つの滝は見ましたし、あとはもう帰るだけです。
道を下ってネジレの滝に到着したわけですが、その道を登らず、川沿いの道があったので、その道を進みました。
なんかその道でも帰れそうな感じでした。

その道を進んでいると、一番最初の三ツ釜の滝に出くわしました。
そしてさらに進むと、入り口のところに到着しました。

なんだこれ、まっすぐ行ったほうがよかったんじゃん。
と、そのとき思いました。

入口を標識の通りに右に進むと、ネジレの滝をスルーしてしまいます。
しかし真っすぐ進めば、三ツ釜の滝、ネジレの滝と経由して、後は標識通りに進めば、大滝に到着します。
別に大滝の前の浅い川を渡る必要なんてありませんでした。

というわけで、さらっと見おわって帰ってきました。
なかなか見ごたえのある三つの滝でした。
これはイベントのコースとしても、充分ありなのではないかと思いました。
奥多摩駅から徒歩で、往復で、四時間くらいだと思います。
途中にはもえぎの湯へと続く横道もあります。
これは帰りがけにもえぎの湯によりたい人はよる、という感じでもいいかもしれません。

そしてAさんにご連絡。
確かに悪路ではありましたが、そんなに特別の悪路というわけではありません。

あのくらいの悪路、登山してるとしょっちゅう出てきますよ。
などというと、もうAさん、登山しなくなるかもしれない。
もう登山イベント来なくなるかも。

そういうこともちょっと考え、めったにないレベルの悪路でしたねー。
でも両神山とかはもっとひどいですよ。
でもめったにない悪路だったと思います!

と、言っときました。

なにはともあれ海沢三滝。
なかなか良いところでした。
Aさんのチョイス、なかなか素晴らしいな、というふうに思いました。
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