登山サークル アウトドアチャイルド

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川苔山の登山リポート
イベント名
川苔山の登山
イベント日時
2017年8月26日(土)
報告者
MK
2017年8月26日、男性3人、女性3人で川苔山に登りました。
青梅線の鳩ノ巣駅に9時に待ち合わせしました。
最初は奥多摩駅で待ち合わせであったのですが、川苔山の林道が封鎖されたため、本来の登山ルートで登ることができず、登山ルートを変更しました。
その関係で、急きょ待ち合わせ場所を鳩ノ巣駅に変更しました。

林道の封鎖のため、10月くらいまでは川乗橋から山頂には登れないようです。
川乗橋から山頂までの道のりこそが川苔山の魅力そのもので、水と滝のある快適なコースが通行不可になってしまったのはとても残念に思います。
今回のイベントの目玉になるはずの百尋の滝の見物も、今回はできないことになってしまいました。

イベントの前日に待ち合わせ場所が奥多摩駅から鳩ノ巣駅に変更されたことを、メールやラインでお知らせしました。
しかし女性が一人、待ち合わせ場所にやってきませんでした。
電話をしてみると、奥多摩駅にいらっしゃるとのことでした。
待ち合わせ変更のメールが、届いていないとのことでした。

本来であれば、鳩ノ巣駅にその女性が来られるまでお待ちして、そして合流して出発するという形が一番良かったのですが、今回のイベントはスケジュールがかなり厳しいイベントとなっていましたので、本数の少ない奥多摩の電車のこと、お待ちして合流して出発という形は断念しました。
それで電話口で今回は、そのままお帰りいただくという話となりました。
実際にこの日のイベントは終了が17時30分となりましたので、やはりお待ちする時間はなかったという判断に、間違いはなかったような気がします。
これにこりずにぜひまた参加していただきたいと願っています。

再発防止の対応としては、待ち合わせの場所の変更の連絡の場合は、メールの文章やタイトルなどで、返信をお願いする、というものです。
そうすれば確かに内容を確認していただけたということがわかります。
そして返信がなかった場合は、当日の待ち合わせ時間の二時間ほど前に電話で確認の連絡をする、という形にすれば、今回のような事態は避けられたはずです。
そのような対応も今後検討してみたいところです。

というわけで、今回は一人見捨てて出発という形になったので、いささか雰囲気が悪い状態でのスタートになりました。
参加された方から、「え?待ってあげないの?」というような、雰囲気がちょっと感じられました。
それを無視して強引に、まずは自己紹介をしましょう、という話にもっていきました。

そして自己紹介。
わたしは名前と、仕事と、家と、趣味を自己紹介しました。
今回はなんとなく、年齢は省きました。
そして次の女性がまごつかれていたので、「お名前だけでも大丈夫ですよ」とお声がけしました。
みなさんお名前と、お仕事、どちらから来たのか、くらいを自己紹介していました。

この自己紹介に関しては、やったほうがいいのかどうかという問題を、この日の参加者のHさんに相談してみると、「やったほうがいい」という力強い返事が返ってきました。
だから今後もやっていこうかと思っています。

そして自己紹介が終わり、お手洗いを済ませて、いよいよ登山の開始です。
そのタイミングで、奥多摩駅にいかれていた女性から、「待ち合わせの変更メールは迷惑メールに入っていました。また機会がありましたらよろしくお願いします」というようなメールが入ってきました。
わたしはみなさんに、「迷惑メールに入ってしまっていたようです」と言い訳をしました。
その女性を待ってあげずに出発する冷酷な人間というイメージの払しょくに努めました。

そして登山スタート。
鳩ノ巣駅から川苔山の山頂への道のりです。
今回は登山の初心者の方がいて、その方の歩くペースに合わせる登山になりました。
まだ登山は二回目という方なので、正直、山頂まで到着できるかどうか、微妙なところでした。

わたしの今回のイベントの大きなテーマの一つは、その方が無事に川苔山を制覇する、そのお手伝いをする、というものでした。
その目標はひとまず達成することができました。
イベントの終了時間は17時30分。
だいたいそのくらいかなと思っていました。
もっと遅くなることも想定していましたが、なんとか無事に登山は終わりました。
後半はとてもおつらそうでしたが、最後まで頑張り抜いて、登山経験二回目にして、川苔山という本格的な山の制覇に成功されました。

今回は41歳のIさんという男性が参加されました。
デザイン関係のお仕事をされているらしく、イケメンの男性でした。
そのIさんが、かなり無口な方でしたが、とても気を使う方で、今回の登山でも、一番最後を歩き、初心者の女性を近くでサポートされているようでした。
この人はきっととても女性にモテるだろうなと思いました。
イケメンで無口。
しかしものすごく気を使っている。

知り合いの男性にUさんという方がいるのですが、その人もこのタイプです。
イケメンで無口。
しかしものすごく気を使っている。
こういうタイプは女性にとてもモテます。
実際にUさんは、今年の10月に結婚をする予定です。

もう一人の男性のHさんは、登山の上級者です。
しかし自己紹介をきくと、まだ登山歴は5年とのことでした。
マラソンは3時間30分くらいで走る方です。
わたしは勝手にHさんの登山歴は20年くらいで、登山をするために生まれてきたような男、くらいに思っていたので、たった5年と聞いて、ちょっと意外に思いました。
それに登山をするのは、年に5、6回とのことです。
登山をするよりもむしろ、走るほうが好きなようです。
よくマラソンの大会に出ているらしいです。
槍ヶ岳や奥穂高岳には登ったことがあるらしく、よく八ヶ岳にも行っているようです。
Hさんは八ヶ岳が大好きな方、というイメージで、八ヶ岳しか行ってないのではないかとも思ったのですが、槍ヶ岳や奥穂高岳などの、北アルプスの超有名な山も、きちんとおさえているようでした。

そんなわけで、なんとか山頂に到着し、30分間の休憩をしました。
女性3人は同じベンチに座って、仲良くおしゃべりをしながら食事をしていました。
HさんとIさんはそれぞれ離れた場所に座って、クールに食事をしていました。

お手洗いの問題に関して。
川苔山にはお手洗いがありません。
そのため登山中にお手洗いがしたくなった場合は、どこか山の適当な場所で済ませる必要があります。
しかし女性陣は、お手洗いは今回は大丈夫だったようです。
やはり山の中でお手洗いをするのは、とても抵抗のあることなのだと思います。

男性のIさんは山頂で「お手洗いしてきます」と言い残し、どこかに消えていきました。
そしてお手洗いを済まして戻ってきました。
これもまたIさんの渋いところです。
Iさんは女性陣に気を使ったような気がします。
お手洗いは我慢をせずに済ましたほうがいいですよと、言いたかったような感じです。
みんなに聞こえるような大きな声で「今のうちにお手洗いを済ませてきます」と言い残して、どこかに消えていきました。

そして下山。

登ってきた道を、そのまま下山する予定であったのですが、それではあまり面白みがないので、古里駅まで降って行く別コースで下山しませんか?とみなさんに提案してみました。
女性陣は、「そうですね。そのほうが面白そうですね」と同意してくれました。
男性のIさんは「みなさんがそれで良かったら、わたしもそれで大丈夫です」という渋い答えを返してきました。

その下山コース。
わたしは始めてのコースです。
地図をにらみながら、みなさんをご案内しました。

もたもたと迷っていると、上級者のHさんが、「地図ぼくが見ましょうか?」と言ってくれましたが、ここで甘えてはいけないと思い、「いえ、大丈夫です!」と、突っ張りました。
そして地図をにらみながら慎重に初めてのコースを進んだのですが、それでも道を間違えてしまいました。

「あ、すみません。戻ってください。さっきの道を右でした!」と、宣言すると、疲れ果てている女性陣は苦笑いをしていました。
そして元来た道をしばらく戻り、それから正しい道に入って行きました。

その道の途中、赤久奈山まで10メートル、という標識があったので、「そっち行ってみましょうか?」という話になりました。
しかし10メートルなんてまったくの嘘で、よく見ると、1という数字の前の部分がえぐれています。
この部分に、1または7などの数字が入っていたように見えます。

どうします?赤久奈山、行ってみます?

と私が提案すると、女性陣は迷っていました。
冒険を取るか、安全を取るか。

もうかなり時間は遅れています。
ことによると下山する前に暗くなってしまうかもしれません。
しかし私としては、ここは安全よりも冒険を取りたいという思いもあり、どうですか行きませんか、というように、おススメしたのですが、
ここでバチっとHさんが、

いえ、安全なほうで行きましょう。

と、確信のこもった声で宣言しました。
その声には非常に説得力があり、赤久奈山は諦めて、安全な道のほうを進むことにしました。

このHさんの判断は尊敬に値します。
これぞまさに登山の上級者。
あの状況で、しっかりと安全な道を選択する。
迷いなく、確信をもって。
これぞまさに登山の上級者。
そのように思いました。

ヘタしたら暗くなるまで下山できないかもしれない。
こういう状況では、一切冒険はすべきではない。
確実な道を黙々と進むべき。
そのもっとも正しい判断を、Hさんは毅然と示してくれたわけです。
この判断、自分でできればよかったのにと悔やまれます。
次にまたこういう状況になったときは、Hさんのように、安全第一の道を毅然と示したい。
そのように思います。

途中、カエルの出現で、女性陣たちの足が止まります。
カエルの出現にテンションが上がっていました。
長い登山の道のり。
疲れすぎて、ランナーズハイのような状況になっていたのかもしれません。
女性陣はとても饒舌で、ささいなことに大はしゃぎするという状態になっていました。

あとどのくらいで着きますか?

女性のDさんはそうご質問しました。
あと1時間30分くらいだと思います、というと、女性陣は焦りの表情を浮かべました。

え?到着は18時?
大丈夫なの?
無事につくの?
暗くなっちゃうのじゃないの?

そういう風に思ったようです。
それからは、かなり黙々と、急ぎ足で歩くような形になりました。

しかし実際は、それからわりとすぐにつきました。
民家の並ぶ場所に到着したのが、17時30分。

やったー!

みなさんほっとした表情を浮かべます。
とてもノドが乾いているらしく、民家に頼んで、水道の水を飲ましてほしい、などと冗談を言っています。

駅には自動販売機がありますよ!
そしてお手洗いもあるはずです!

と、声をかけました。

実際には駅には自動販売機がありませんでした。
お手洗いだけがありました。
しかし駅のすぐ近くにセブンイレブンがあったので、みんなでそこに行きました。
そこで飲みものや食べ物を買い、お手洗いを済ませました。

温泉どうします?これから行きますか?

と、わたしはみなさんに聞きました。

最初、「行こうかな」というような感じになっていましたが、けっきょく行かない人が大半になりました。
Hさんだけ、「温泉行きますか!」と、温泉に乗り気で、けっきょく温泉には、Hさんと私だけで行くことになりました。

その他のみなさんとは電車内でご一緒し、別れ際にお疲れ様でしたの挨拶をしました。
はじめてお会いした方たちには、名刺をしっかりとお配りしました。

Hさんと私は河辺駅で下車して、梅の湯という温泉に行きました。
Hさんは梅の湯をとても気にいったようでした。

温泉に入ったあとは、お食事処で、ビールを飲み、食事をしました。

今日一日の反省会的な話や、イベントの改善に関するご相談、または共通の知り合いの近況の話などをして、楽しく酒を飲みました。
梅の湯では食べものや飲みものの注文ごとに、キーの番号を店員に見せて、個人個人での注文になります。
だからワリカンなどにする必要がありません。
ワリカンだとどうしても、多く飲み食いするのに、いささか遠慮をしてしまいます。
大抵の人が相手の場合、いつも明らかに私のほうが多く食べ、多く飲みます。
しかし今回は個人個人の支払いで、自分が頼んだものは自分が払うという形であったので、わたしはのびのびと思う存分、飲み食いしました。
冷たいそばをたべ、そのあと、つめたいラーメンを食べました。
鶏のから揚げも頼みました。
ビールは中ジョッキを二杯飲みました。
その料金は、3200円でした。

わたしは基本的に、ワリカンが好きです。
ワリカンかまたは、おごるほうがいいです。

しかしHさんなど、親しくしていただいている方たちは、なんかおごってくれようとします。
千円くらい多く出してくれようとします。
その方たちは、自分がちょっと多めのワリカンや、またはおごるほうがいいような感じです。

しかし私もまた、ちょっと自分が多めに出すワリカンや、またはおごるほうがいいという感じです。

で、そこらへん、いつもけっこう迷います。
ちょっと多めに出してもらったほうが、相手は気分がいいに違いないので、ここは少し多めに出して頂いた方が、話は丸く収まる。
ここで、「いえいえ、私が多く出しますよ」「いえいえ、わたしこそ」「じゃあいっそ、一円単位までワリカンしますか?」などというメンドクサイ話になると、お互い気まずいので、ここは私が折れた方がいいのではないか。
少し多めに出してもらった方が話は丸く収まるのではないか。
そんな風にも思うのですが、それでも千円くらい多めに出されてしまうと、こちらとしても、かなり嫌な気分になります。
この問題はけっこく根強くて、それがかなり負担で、めんどくさくて、親しい友人たちと、二人だけで飲みに行くのは、少し億劫だったりします。
というのは、多めに出されるのが結構イヤだからです。
だから梅の湯みたいに、自分が食べるものは自分で払う、という形が一番ベストです。
あるいは、高尾山のビアガーデンのように、飲み放題食べ放題で、各自自分のぶんは自分で出す、という形がベストです。

というわけで、今回はそういう支払い時の煩わしい問題は発生せず、楽しく飲むことができました。

今回の川苔山の登山イベントに関しては、本来の川苔山の魅力的なコースが林道封鎖のため、通れなくなってしまったという残念な状況になってしまいました。
しかし登山二回目の初心者、Mさんはガッツを見せ、見事奥多摩の本格的な山、川苔山を制覇しました。
はじめましての方たちもすごく良い人たちばかりで、とても楽しい交流ができました。
長くきつい登山にはなりましたが、とても楽しく充実した登山になりました。
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