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青梅丘陵 2024年8月27日(火)
投稿日
2024/08/27
13時10分、傘は必要なさそうな、軽い雨が降っている。
汗をかくから、タオルを首にかけている。
みーん、みんみんみーんと、セミが鳴く。
青梅丘陵のハイキングコースに入った。
しばらくは上り坂である。ぽんぽんと、ズボンの中の、財布と携帯を確かめる。トイレはすでに済ませてある。
今日は雨なので、誰ともすれ違わないかもしれない。
早足で歩いている。健康のために、ハイキングをしている。
つくつくぼうしが鳴いている。
つくつくぼうしと、みんみんゼミ。耳にまとわり付く羽虫。体に絡まる蜘蛛の巣。
狭い道が続く。
いったん道は平坦になる。
枝が落ちている。
坂道が続く。
息が荒くなる。汗が出てくる。左手にタオルを持っている。汗を拭いながら歩いている。
小石と土の上り坂。
宮ノ平駅から出発する場合、最初は坂道が続く。しかし途中から平坦な、お散歩道となる。トイレに出るまではしんどいが、そこからは楽になる。
まず最初に、第4休憩所が出てくる。そして、第3、第2、第1と続く。見晴らしの良い第4は人気である。いつも人が座っている。
ぐいぐい歩いている。完全にスポーツである。汗がとめどなく溢れてくる。ぐいぐいと登っている。
蜘蛛の巣に引っかかった。
平坦な道。
羽虫が顔面にまとわり付く。
もうすでに坂道は終わったかもしれない。オレンジ色のキノコが生えている。
と思いきや、軽い上りが続いている。
矢のように、早足で進む。
幸い雨はやんでいる。
下り坂が続く。
トイレは、すぐ近くである。
トイレの前に、黄色いランプの、白い車が止まっている。のろのろと向こうに移動していく。
13時37分、トイレの前に到着。
永山入口まで、あと2・8キロ。
逆方向を見上げる。その方向に、矢倉台がある。
下り坂が続く。
後はもう、楽である。もはやスポーツではない。散歩である。
風で梢が揺れている。
危うく足首をひねってしまいそうになる。
涼風が心地よい。
良い眺めが見える。
第4休憩所に、今日は誰も座っていない。
第3と第2の休憩所は、少し登ったところにある。ほとんど人はいない。そこを訪れるのは、物好きだけである。
第1休憩所からは、塩船観音寺が見える。
今日は誰ともすれ違わない。
平日である。
天気の悪い日や早朝などは、動物がよく出てくる。
小さな虫が目に飛び込んでくる。空気が美味いと感じている。
このへんでも、クマが出ることがあるらしい。カモシカはよく見かける。タヌキらしき動物も、見かけたことがある。
永山入口まで、あと2キロ。
風が強い。台風でも近づいているのか。
電車の音が聞こえてくる。
第3休憩所前、通過。
「市街裏宿街へ」の分岐を、通過。
ヘリコプターの音。
左右は急斜面。どこかにカモシカがいるのだろう。
ヘリコプターが飛び回っている。まるで遭難者を探しているようだ。
前に登山で何度か遭難しかけたものである。道が分からなくなり、下り続けているときなんかは、なかなか引き返すのは難しい。つい、下にくだり続けてしまう。その時は、幸い、下に道があった。それで遭難を免れた。しかし本来はああいった場合、元来た道を引き返すべき。しかしいざというときは、つい、楽観的に考えてしまう。
お馴染みの塔が立っている。
叢雨橋が出てくるのは、これからだろうか。あるいはもう過ぎているのだろうか。
この道のり、もう50回以上は歩いているのではないか。最近は毎日のように歩いている。
永山入口まで、あと1キロ。
叢雨橋が見えてきた。
「枝間の富士」、通過。
尻尾だけ青いトカゲ出現。
「梅岩寺を経て市街地へ」の分岐、通過。
第2休憩所前、通過。
青梅の森への分岐、通過。
第1休憩所前、通過。
金刀比羅宮の裏に到着。
青梅短歌会の、青梅を詠んだ短歌が、設置されている。22首の短歌がある。
いくつか詠んでみる。
都会には なき幸せか 開け放つ 部屋に入りくる 多摩の山風
将門の 手ずから植えし 白梅は ひこばえあまた 青き実を成す
踏切を 渡ればセミの 声しげく 林の中の 裏宿神社
号砲に 人波うねる 青梅路を 老若男女の ランナーが続く
その昔 武州青梅と 言はれしを 時代劇にて 歴史いま知る
正月の わが家の恒例 七福神 孫も一緒に めぐる青梅路
緑濃き 杉と檜の 青梅道 老と若きが 笑顔で歩歩歩
ランナーの うねりの中に 友の顔 声を限りに 小旗うち振る
立ち合いし 笑顔の人ら 浮かびくる 歌碑建立の 除幕成りし日
黄色いちょうちょが飛んでいる。永山グランドが見えている。すでに舗装された道である。
風の子太陽の子広場への分岐、通過。
14時17分、ハイキングは終わっている。