登山サークル アウトドアチャイルド

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高尾山の小仏峠コース
投稿日
2017/07/26
今日は相模湖駅から高尾山に登ってきました。
雨が降ったり、やんだりで、レインコートを着たり脱いだりの道のりでした。

今まで高尾山の登山イベントはいろいろなコースでやってきました。
いろはの森コース、蛇滝コース、大洞山コースなど。
そして2017年の8月12日には小仏城山コースで登山イベントを開催する予定です。

その他にももう一つ、高尾山イベントのコースがあります。
それが今回下見してきた、相模湖駅から小仏峠に登ってくるコースです。

これはJR高尾駅の北口から徒歩で一時間ほど歩き、小仏バス停に到着して、そこから小仏峠に進む道もあります。
しかしそれよりも、相模湖駅から進むコースのほうが、ちょっと変わっていていいかなと思いました。

「スポーツやろうよ!」というサイトで、とある女性が9月に登山イベントをする予定があったらぜひ教えてください。
ということを言ってくれました。
で、9月2日あたりはどうですか?
と、提案してみました。
まだその返事は頂いていないのですが、2017年9月2日に登山イベントをするとして、どういうコースを進もうかと考えた場合、今回の相模湖駅からの高尾山の登山が思い浮かびました。

高尾山に関しては、いろはの森コース、蛇滝コース、大洞山コース、小仏城山コースと、今日行った小仏峠コースで、もうかなりカバーしています。
あとは草戸山コースですとか、景信山コース、または陣馬山コースなどをする場合は、かなり長い距離になってしまうため、高尾山のイベントとしてはやらないほうがいいだろうと思っています。
前に高尾山の大洞山コースを登ったとき、みなさん距離が長くてとてもお疲れのようでした。
だから高尾山のコースとしては大洞山コースが一番長いものとして、それよりも長くなるものは、やめておいたほうが良いのではないかというふうに思っています。
高尾山の登山と言われると、そんなに大変ではないだろうと軽い気持ちで参加する方が多いので、あまり距離が長くなってしまうと、思ったよりも長すぎて、だまされたような気分になってしまうのかもしれません。

陣馬山は陣馬山、景信山は景信山で、単体で登山イベントをしてもいいように思っています。

草戸山は高尾山口駅から二時間くらいで山頂まで登れる山なのですが、草戸山が単体ですとすぐに登山は終わってしまいそうな気もしますが、それでもそれなりに充実した登山になるかもしれません。
草戸山もなかなか良い山で、地元の方たちにとっては、人の多すぎる高尾山よりものんびり草戸山のほうが、良かったりするのかもしれません。
草戸山の山頂付近では数人の方たちが談笑している光景を目にしました。

相模湖駅から小仏峠に進む道のりはけっこうわかりにくく、前もって下見しておいたのは正解でした。
実際に今日は、少し行き過ぎてしまい、またもと来た道を戻るようなハメにもなりました。

相模湖駅から底沢というところまで歩き、そこから小仏峠まで進みました。
一時間くらいの道のりでしょうか。
かなり疲れる道のりでした。
小仏峠に到着して、しばしぐったりと座り込みました。
すると後ろから六十代らしきご夫婦がやってきました。
「高尾山から来られたんですか?」と、奥さんのほうが声をかけてきました。
「いえ、相模湖から登ってきました」とこたえると、「そうですかー」と言っていました。
ご夫婦で進む道を相談しながら歩いているようでした。

一人の登山なので、だらだらとした足取りで、ゆっくりと進みました。
雨は降ったりやんだりで、霧のような状態にもなっていて、なかなか見どころの多い道のりでした。
雨が降ると普通は登山を中止にするものですが、雨の日は雨の日で独特の味わいがあります。
雨の日の登山も悪くないものです。

私は最近、「神々の山嶺」という夢枕獏さんの書いた小説をちょくちょく読んでいます。
前にマンガ版のやつをみて、とても面白かったので、ツタヤで映画も借りてきてみましたし、小説も買ってしまいました。

神々の山嶺では、登場人物たちはエベレストに登ります。
ものすごく過酷な世界の登山です。
山頂付近はテントの中でさえマイナス20度くらいで、テントの中は、冷凍庫のようになっています。
冷凍庫の中で寝ているような状態です。
外はというと、マイナス40度とか、マイナス50度とか、そういう世界のようで、そもそもとても人がいれるような場所ではありません。
高度順応できるのは標高6500メートルくらいまでらしく、エベレストは標高8800メートルくらいです。
だから酸素ボンベを背負って登山をするというのが一般的なようです。
無酸素で山頂を目指す人たちもいるようですが、必ず高山病になるものらしいので、高山病になりながらも残りの道のりをなんとか頑張って進むというもののようです。
前に富士山に登ったとき、標高3000メートルを超えたあたりで高山病の症状が出て、そこから山頂の3700メートルまでは苦労したのですが、そんな苦労もエベレストに比べると苦労のうちには入りません。
無酸素でエベレスト山頂を目指す場合、高度順応は6500メートルくらいまでしかできないようなので、残りの2300メートルは高山病になりながらの道のりになります。

そのような過酷なエベレスト登山の物語を普段よく読んでる私なので、雨の日の高尾山ごとき、へのかっぱです。
過酷でもなんでもなく、晴れの日と気分はそれほど大差はありません。
むしろ軽く、過酷なエベレスト登山の気分を味わうことができました。
まさに雨の日の裏高尾の登山は、エベレスト登山のおままごとのようなもので、なかなか味わい深いものです。
それでも油断をしているとケガをすることもあります。
いくらエベレストに比べるとへのかっぱであるとはいえ、油断は禁物です。
どんな山でも油断しているとケガをすることはあります。

そういえば今日は、あえて登山靴ははかず、普通の運動靴で登山しました。
高尾山の登山はよく、「登山靴が必要ですか?」と聞かれることがあります。
そんなとき、「たぶん普通の運動靴でも大丈夫だと思います」と答えることもあります。

今日は普通の運動靴で、雨の中、裏高尾の道のりを歩きました。
確かに歩きにくさはありました。
普通の運動靴だとすべりやすいので、気をつけなければいけないとも思いました。
しかし基本的に、大抵の山は普通の運動靴でもいいのではないかという風にも思っています。
ただやはり、登山靴のほうが歩きやすいのは確かです。
山の中を走るトレイルライニングの人たちは、軽いシューズを履いているようですし、それを考えると必ずしも絶対に登山靴が必要かどうかは、微妙なところです。
高尾山周辺の道くらいだったら普通の運動靴でも、大丈夫といえば大丈夫なのかもしれません。

今日はそんな具合に、小仏峠、小仏城山、一丁平と経由して、高尾山の山頂に到着しました。
そしてそのまますぐに稲荷山コースで下山しました。
雨の中ですが、けっこう登山されている方は多くいました。
たくさんの人たちとすれ違って、そのつど挨拶をしました。

というわけで今日は相模湖からの小仏峠経由での高尾山の山頂アタック!
無酸素!単独!雨天!夏季!
無事登頂を果たしてきました!
気分は羽生丈二です!
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