登山サークル アウトドアチャイルド

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雲取山の登山リポート
イベント名
雲取山の登山
イベント日時
2017年12月23日(土)
報告者
MK
2017年12月23~24日、男性3人で雲取山に登りました。
今回は一泊二日の登山になりました。

今回の待ち合わせは奥多摩駅で8時15分です。

今回は奥多摩小屋で一泊する予定です。
奥多摩小屋での一泊は、かなり寒いのではないかと思い、私は服を多めに用意したり、温かいお湯を常に飲めるようにと、携帯用まほうびんを購入したりしました。
それとウイスキーも一瓶、持っていきました。

以前に奥多摩小屋の中を見せてもらったとき、布団はたくさんありましたし、寝るスペースも、とてもたくさんありそうなことを確認しました。
布団に入ってしまえば暖かいに違いないのですが、布団に入るまでのひと時は、とても寒いのではないかと想像しました。
その寒さへの対策として、たくさんの服と、いつでも飲めるお湯、そしてウイスキーなどを用意しました。

待ち合わせ場所の奥多摩駅に早めに到着して待っていると、同じく早めに到着していたFさんがやってきました。
Fさんは42歳の公務員で、とても博学な方です。
高校時代は山岳部に入っていたとのことです。

そのFさんが冗談っぽく、「今日は雲取山荘に変更ですか?」と、訊いてこられました。
それで、「いえ、奥多摩小屋で一泊の予定です」と、お答えしました。

で、そのあとにFさんに「奥多摩小屋と雲取山荘と、どっちがいいですか?」とお聞きすると、「雲取山荘!」と、即決で返事されました笑

それで雲取山荘に電話をしてみて、「今日三人宿泊できますか?」と訊いてみると、「できます」とのこと。
それで「ではいったん検討します」と言って、電話を切りました。

そのあとに男性Hさんがやってきました。
Hさんは32歳で、お仕事は理学療法士とのことです。
足のサイズは30センチで、身長は185センチです。

私はHさんに「奥多摩小屋と雲取山荘と、どっちがいいですか?」と、お聞きすると、「どっちでもいいですよ」とのこと。
その表情を見ると、本当にどっちでもいいみたいです。

Hさんはテント泊などもされてる方みたいで、どんな環境でも楽々熟睡できる感じの方のようです。
それで、「雲取山荘に変更でもいいですか?」とお聞きすると、「いいですよ」とのこと。
それで今回の宿泊は奥多摩小屋から雲取山荘に変更になりました。

雲取山荘に電話をすると、「食事つきの宿泊ですか?」と訊かれたので、「いえ、素泊まりでお願いします」と、返事しました。
みなさん食事は用意されてこられているので、山小屋での食事は今回は不要でした。

バスのほうは8時35分に出発の予定でしたが、今回は登山者が多いためか、8時30分に二台のバスが出発することになりました。
バスの中は満員でした。

そのバスの中に座っていると、サークルのイベントによく来てくれる女性Sさんが向こうからやってきました。
Sさんとは二人で鷹ノ巣山の登ったこともあります。
Sさんは女性のお友だち一人と一緒でした。

Sさんたちは同じバスに乗って、一番先頭のスペースで立っていました。
私は三回ほど、「Sさん!」と、呼んでみたり、手を振ってみたりしたのですが、Sさんは私に気付きませんでした。

Sさんたちはどこに行くのだろう。
もしかして私たちと同じ雲取山だろうか?

と、思い、同じ雲取山だったら、ご一緒できるといいなと思いました。

しかしSさんたちは奥多摩湖バス停で下車しました。
あとでラインで訊いてみると、今回Sさんたちは御前山の登られたとのことです。

バスは鴨沢バス停に到着しました。
そこで下車して、お手洗いを済ませたり、軽く柔軟体操をしたりしました。

そして早速、登山開始です。

今回はなかなかの良い天気でした。

雲取山に登る登山者の数もとても多くいました。

道中は活発に話をしながらの登山になりました。
Hさんは雲取山は、初めてではないとのことで、以前に一度、日帰りで雲取山に登ったことがあるそうです。
Hさんは登山経験が豊富で、登山歴は8年くらいとのことでした。

Hさんの雲取山の日帰り登山は、鴨沢バス停から登り、山頂に到着したあとは、三条の湯コースで下山して、そこから丹波のほうまで下られたそうです。
地図を見ると、三条の湯から丹波までは、4時間くらいかかります。
Hさんは丹波まで行ってから、「のめこい湯」という温泉施設で温泉に入って帰られたそうです。
その温泉は、他に誰もお客さんがいなくて、貸し切り状態で、とても良かったと言ってました。

鴨沢バス停を出発して、小袖乗越、堂所を経て、七ツ石小屋に到着しました。

七ツ石小屋に到着したときに、ちょうど12時くらいだったので、そこで30分程度の食事休憩をしました。
七ツ石小屋のトイレは、とてもきれいなトイレだったと記憶しています。

あと、七ツ石小屋では、水場があります。
水場というか、蛇口から水が出てます。
凍結防止のため、常に少量の水を出しているようです。

その七ツ石小屋の水が、実にうまい!

山の水、うめー!と、思いました。
冷たくて、とても美味しい水でした。
家から持ってきた水道水とは大違いです。

七ツ石小屋で休憩したあとは、七ツ石山のほうに向かいました。

普通に登ると、七ツ石山はスルーします。
七ツ石山経由の道のほうが、ハードな道のりで、歩く距離も長くなると思います。

わたしも以前に雲取山に登った時は、七ツ石山はスルーして、近道のコースを歩きました。

しかし今回は七ツ石山にもぜひ登ってみたいと思いました。
以前に登山イベントに参加された男性Sさんという方が七ツ石山のことを、「とても良いところ」と、おススメしていたので、だから機会があればぜひ一度登ってみたいと、常々思っていました。

七ツ石山に登る途中には、七ツ石神社という神社があります。
そこは神社というよりも、小さな社です。
巨大な岩の前に小さな社が建てられています。
おそらくその巨大な岩を神格化して、まつっているものなのではないかと想像します。

七ツ石神社を経て、七ツ石山の山頂に到着しました。

七ツ石山の山頂からの眺めは、実に素晴らしかったです。
広々としたとても開放感のある山頂でした。
ブルーシートを敷く場所はいくらでもありそうです。

そして山頂から見る雲取山への道のりの景色も実に素晴らしい。

実に気持ちの良い山頂で、長くそこに留まりたいと思わせられます。
今回は天気も良く、比較的暖かかったので、なおのことそのように思いました。

七ツ石山の標高は、1757メートルです。
かなり高い山です。

で、山頂からの景色も素晴らしい。
そしてここだったら日帰りでこれます。

そこから見える雲取山への道のりを見ながら、「次はあそこに見える雲取山にも行きたいですね」といったような会話にも、なりそうな気がします。

七ツ石山はとても良いところだったので、ぜひ今度日帰り登山として、イベントを開催したいところです。

七ツ石山の山頂でしばらくのんびりした後に、登山を再開しました。

そして奥多摩小屋、小雲取山、雲取山頂避難小屋と経て、雲取山の山頂に到着しました。

大きな富士山の姿を見ることもでき、道中の景色は、とても良い景色でした。

山頂からの景色もとても素晴らしいものでした。

山頂にはたくさんの登山者がいて、雲取山と書かれた標柱の前は、写真撮影をする人で行列ができていました。

山頂で写真撮影をして、そこから見える素晴らしい景色をぞんぶんに堪能したあとには、今回宿泊する雲取山荘に向かいました。

山頂からは20~30分後くらいでしょうか、雲取山荘に到着しました。

私は山小屋での宿泊は、富士山で一度経験したのみで、今回で二回目です。

みんなで山小屋に入って、受付で素泊まりの料金を支払いました。
素泊まりの料金は5300円でした。

私たちは106号室に入ることになりました。
相部屋らしいのですが、私たち三人のほかには誰も来ませんでした。

一室は六畳くらいのスペースでしょうか。
中央にはこたつが置かれています。

電気はなし?と思いながら、こたつに足を入れてみると、しっかりと暖かいこたつでした。

どうやら炭を利用して暖かくしている仕組みのこたつのようです。

押し入れには大量の布団が入ってます。

床は畳だったか、絨毯だったか、ちょっと覚えていませんが、床は冷たい板ということもありませんでした。
とても暖かな感じの部屋でした。

こたつもあり、とても暖かな部屋です。
わたしたちは持ってきた酒とかお菓子とかをこたつの上とか床とかに置いて、持ってきたものを共有して飲み食いしましょう、って感じでした。

バーナーは部屋では使えないとのことで、バーナーを使ってお湯などを沸かしたい場合は小屋の外のテーブルでバーナーを使うか、または、小屋の外にまた小さな建物があるので、その中ではバーナーを使ってもいいようでした。

部屋の中でバーナーを使えないのは、かなりめんどくさく思いました。
いちいち外にでなければいけない。

部屋の外には共有スペースもありました。
共有スペースにはストーブが二つ置かれていました。
そこに座って話をしている人たちもいました。

あとは広い食堂もありました。

あとトイレも、なかなかきれいなトイレでした。
水洗トイレですが、使用した紙は、便器の横に置かれた箱の中に入れるようです。
箱の中にはぎっしり紙が入っていました。
でもズルしてそのまま便器で紙を流している人も多いかもしれません。

普段は水も供給しているはずの雲取山荘ですが、今回は水の供給はしていませんでした。
凍結か何かで、水の供給はできない状態になっているのかもしれません。
水の補給ができなかったので、私は山荘で、500CCのポカリスエットを一本購入しました。
料金は400円でした。

小屋のご主人は、あまり感じが良くないという話を、よくネットで目にします。
たしかに命令口調ですし、タメ口ですし、横柄なおっさんという感じです。
でもそんなに気になるほどでもありませんでした。

そのご主人はそのご主人なりに、おもてなしの精神はあるみたいで、水を提供してくれたお客さんに対してお礼にペットボトルのジュースをあげたりしていました。
買うと400円取られるものです。

それにお客さんが去り際には「また遊びに来てくださいね」と、丁寧に挨拶していました。

ただまーなんというか、やっぱお客さんのほうが、「利用させていただき、ありがとうございます。お世話になります」という態度でいなければならない感じです。
それに対して山小屋のスタッフさんたちは、「おう、面倒みてやるよ」って感じです。

そこはまあ、殿様商売だなーとは思いました。
なんか受付の若い人も、すぐにタメ口で、上からな感じで話してくるし、なんか絡みづらかったです。
なんか極力話はしないほうが無難だなと思いました。
触らぬ神にたたりなしといいますし。
無礼な口訊かれて気分悪くならないようにするためには、あまり話をしないほうが確実です。

でも基本的にはそんなに不快な思いをすることもありませんでしたし、暖かい山小屋で、快適に過ごすことができました。
小屋のご主人も口調は横柄でしたが、おもてなしの精神はお持ちの方のようでした。

わたしがFさんに、「ご主人そんなに変な人じゃなかったですね。ちょっと横柄でしたけど」と言うと、Hさんは「ぜんぜん横柄じゃないですよ。わたしはとてもいい人だと思いました。小屋のオヤジはみんなあんな感じですよ」と、言っていました。

だからもしかしたら、私のほうが、山小屋のサービスに多くを求めすぎているのかもしれません。
都内の三ツ星ホテルと同じレベルのサービスを山小屋で求めるのは、コクというものでしょう。

しかし山小屋。
相部屋です。
6畳程度の狭い空間で、知らない人と過ごすというのは、それはそれでけっこう大変そうです。
今回は私たち三人だけで、一部屋をもらえましたが、もし一人で来た場合、見知らぬ人たちと同じ部屋になるのは、けっこうきついですね。

女性がいる場合、どうなるのか?
なんか、相部屋は相部屋でも、男性と女性は別々という話はよく聞きます。
たしかにあの6畳一間くらいの空間で、男女で過ごすというのは、かなり気まずいです。
家族とか、カップルとかだったら、問題ないでしょうけどね。

でもそれが、山ってもんなのかなー。
それが山の文化ってやつなのかもしれません。

見知らぬ人と相部屋になるのがイヤだったら、山小屋を利用する資格なし!
そういう人は、一人部屋を用意している山小屋を探すか、あるいはテント泊をするべし!

そこらへんは柔軟性とか、コミュニケーション能力といいますか、適応能力といいますか、必要なんでしょうね。

見知らぬ人との相部屋でも気にしないような図太い精神が必要になります。
いっそのこと、コミュニケーションは一切しません、というような態度で、マイペースに、自分の世界に閉じこもって、しっかり体を休めるようにするという、なんというか、マイペースな人のほうがいいかもしれません。

だってあれ、逆に三人くらいのグループの人たちと一緒の部屋になって、「一緒に飲みませんか?」とか言われても、けっこうイヤなんですけど笑
でもそこで、その三人と打ち解けて一晩楽しめるくらいの柔軟性のある人のほうが、山小屋での宿泊には向いてるんですかねー。

でもまあ、あんまりムリして相手に合わせようとするよりも、マイペースに、「いや、わたしはけっこうです。消灯後はお静かに願いますね」と、冷たい態度で突っぱねるようなマイペースっぷりも、必要かもしれないですね。

でもまあ、そういうのが楽しいって方も、たくさんいるのでしょうね。
見知らぬ人との交流を楽しむ。
それもまた、山小屋の楽しみの一つであるし、日本における山文化、という風にも言えるのかもしれません。

しかし雲取山荘、暖かな部屋とこたつ、きれいなトイレ。
とても快適に過ごすことはできました。
お風呂は無いですが、それ以外は普通のホテルみたいなもんです。
奥多摩小屋だと、こうはいかなかったでしょうね。

小屋の消灯時間は9時でした。
わたしたちは、9時になる前に布団を敷いて、早寝をしました。

わたしはけっこう翌日の準備とか、タイマーのセットとかで、もたもたしていましたが、FさんとHさんは早々と布団に入って、すぐに寝息が聞こえてきました。
翌日の用意を終えて、9時になる前には部屋の電気も消しました。

翌日は5時に起床の予定です。

たくさんの布団をかぶって寝たので、ぬくぬくと眠りました。

Hさんは、すごいがっつり寝てました。
9時にはすでに寝息をたてていましたし、4時くらいも、しっかり寝息をたてていました。
7時間くらいはしっかり寝たみたいです。

Fさんは3時30分くらいには目を覚ましてしまい、その後はもう寝られなかったみたいです。

私は9時ごろに寝て、一度目を覚まして時計をみると、まだ11時28分でした。
そして次に目を覚ました時は、1時30分でした。

5時までって、けっこう長いなーと思いました。

Hさんは、部屋に入ってから、部屋用の服に着替えたりしていました。
私は登山してきたままの服で、そのまま寝ましたので、そのせいでイマイチ熟睡できなかったのかもしれません。

浅い睡眠で横になっていると、別の部屋からの目覚ましの音が鳴りました。
時計を見てみると、ちょうど4時でした。

わたしは4時になって、トイレに行きました。
そして小屋の中を少しうろうろして、小屋の外に出られるかどうか、チェックしたりしました。

外にも出てみました。
部屋から起きだしたのは、わたしが一番乗りのようです。

外に出てみると、とてもきれいな星空を見ることができました。
しかしスマホで写真撮影をしようとしたのですが、写真では単なる真っ暗な画面になってしまいます。
だから写真撮影は断念しました。

そして小屋の前で、がさがさと大きな音がしました。
もしかしたら、シカか何かが近くにいたのかもしれません。

外に出て、外の小さな建物の扉も開くことをチェックしました。
どうやらここでバーナーで火を焚いて、お湯をわかしたり、カップメンを作ったりとか、できそうです。

それを確認後、わたしはまた小屋の中に入りました。
すると、懐中電灯を手に持った、ご主人らしき人と出くわしました。
「おはようございます」と、私は挨拶しました。
不審人物ではないかと、チェックに来られたのかもしれません。

部屋に帰ってから、私はあまり音を立てないように注意しながら、布団を畳み、リュックを背負って、再び部屋を出ました。
そして小屋の外の建物に行ってから、バーナーで湯を沸かしました。

湯が沸騰してから、その湯をカップメンに入れました。
シーフードヌードルです。
残ったお湯は携帯用まほうびんに入れました。
携帯用まほうびんが一杯になるまで、追加で湯を沸かしました。

そんなこんなな作業をしていると、Fさんも建物にやってきました。
「3時半くらいに目が覚めて、それから寝られませんでしたよ」と、言ってました。
Fさんは、昨日の残りの梅ごはんとか、みそ汁とかを作ってました。

カップメンを食べ終わってから、私は部屋に戻ろうとしましたが、まだ4時50分だったので、しばらく共同スペースにいることにしました。
5時すぎてから部屋に戻ろうと思ったのですが、5時になる前にHさんも部屋から出てきました。
Hさんもバーナーを使うために、外の建物に向かったようです。

それから私は部屋に戻って、しばしこたつに座ってのんびりしました。
しばらくするとFさんやHさんも部屋に戻ってきました。

そして6時になってから、荷物は部屋に置いたままにして、山頂からの日の出を見にいきました。

同じくらいの時間に日の出を見に出発する人は、他にもたくさんいました。

山小屋の朝ごはんは5時30分からのようでした。

山頂には6時30分ごろに到着しました。
日の出の時間は6時53分ごろのようです。

山頂にはたくさんの人がいて、みんな写真をたくさん撮っていました。

朝に見る富士山が、また格別でした。
朝のほうが富士山の姿が、くっきりと見えました。

そして山頂、とても寒い!

毛の帽子をかぶって出たのですが、それでも耳が寒い。
そして、顔面が寒い!

雪山とか行くのであれば、寒さ対策、必要です。
寒さを甘くみてました。
ゴーグルとか、マフラーとか、あったほうがいいですね。
毛の帽子をかぶって、かつ、フード付きのレインコードでも着れば、だいぶんいいと思います。

雪山行くのであれば、防寒のため、まだまだ買わなければいけないものが数点ありそうです。

日の出のほうは、雲が多かったため、なかなか日の出は拝めませんでした。
日の出の時間になっても、日の出の風景は見れず、Hさんいわく「あと30分くらいはかかりそうですね」とのこと。

で、「じゃあ7時くらいに、戻りますか?」と、提案してみると、「そうですね」とのことでした。
Fさんにも同じことを言うと、「そうですねー。残念ですけど」とのことでした。
でも朝の山頂は、なかなか味のある風景を見せてくれました。
日の出待ちの人たちも、20人くらいはいたと思います。

そこからまた、雲取山荘に戻りました。
戻る途中に7人くらいの女性グループに出くわしました。
「女性たくさん来てますねー」と、Hさんは言っていました。

雲取山荘に到着すると、どうやら部屋は7時までには出なければいけなかったらしく、すでに時間は7時30分になってしまっていたので、「荷物出してください」と、スタッフの方に言われました。
山荘のチェックアウトを済ませてから、日の出を見にいくようにしたほうが良かったようです。
山荘を出るときに、三人くらいの客が同時に靴を履いていたのですが、山荘のご主人らしき方がきて、「また遊びに来てくださいねー」と言って、去っていきました。

山荘を出発して、下山開始です。

下山は芋の木ドッケ、白岩山、霧藻ヶ峰と経由して、三峯神社まで下りていくコースになります。

前日けっこう酒も飲みましたし、下山時はけっこうローテンションです。
疲れもけっこう出てます。
基本、黙々と歩いていました。

白岩山までの道のりだったと思うのですが、滑落事故の多いコースがありました。
そのコースの入り口付近で男性が三人いました。
滑落が多いということと、アイゼンが必要であるということ、自信がない人は引き返してください、といったようなことが書かれた看板がありました。
その三人の男性のうちの一人が、「わたし昨日通ったのですが、特に問題ないみたいでしたよ。何かあったら叫んでください。気にしてますから」と、にっこりと笑いながら言ってくれました。
「ありがとうございます!」と、返事をして、先を進みました。

その危険な道のりも、わりとあっさりと通りすぎました。

そういえば、雲取山荘から10分ほど歩いたところで、シカを二頭見かけました。
かなり近い場所にシカは立っていて、わたしたちはシカの写真をたくさん取ることができました。

それからの下り道でも、Fさんいわく、雪にシカの足跡が大量についていたり、あと、シカにかじられたらしき木がたくさんある、とのことでした。
そのあたりは、シカがとても多いようです。

シカの出現率がとても高そうな道のりでした。

しかしその後は、シカの姿は見かけませんでした。

白岩小屋の近くからは、なかなか良い眺めを見ることができました。
山と高原地図の地図でもそのあたりは、「西面(和名倉山)の展望よい」と、書かれています。

和名倉山、見るとすごい行ってみたい山です。
でもそこに行くには、何泊か必要みたいです。
とても行きにくい場所にあります。
なんでも和名倉山は、200名山の一つのようです。

おそらく登る人は非常に少ないと思います。
和名倉山。
和名倉山に登ったことがあるという人がいたら、相当なマニアですね笑

白岩小屋を出発して、前白岩を経て、お清平というところに来ました。

そこのテーブルでは女性が二人、休憩していました。

私たちもそこでしばし、休憩していました。

そこで小さなミラクルが起きました。
なんと女性がこちらに来て、「生ハム食べませんか?」と言ってくれて、生ハムを振る舞ってくれました。
すごく美味しい生ハムでした。
甘くて濃厚で、豚肉の美味しい味がしました。

生ハムを振る舞ってくれた女性と、Hさんは少し話をしました。
なんでもその女性お二人も、鴨沢バス停から出発して雲取山に登り、雲取山荘で一泊して、これから三峯神社に向かうそうです。
私たちとまったく同じルートです。

私たち三人に生ハムを振る舞ってくれた女性は「メリークリスマスです」と言い残し、テーブルのほうに戻っていきました。

私は後でお礼に、みかんを二つ持ってその女性たちのところに行って、「つまらないものですが」と言って、みかんを差し上げました。
「わー、ありがとうございます。すごくうれしいです!」と、言っていただけました。

お清平を出発して、霧藻ヶ峰でまたしばし休憩したあと、三峯神社に向かって歩きました。

ここまで来るともう三峯神社には、ほとんど着いたようなものです。

その道中で、Hさんが「MKさん高尾山のイベントに20回くらい参加したとのことですが、どんな感じのものなんですか?」と、質問されました。
その質問で火がついたように、私の大おしゃべり大会が始まり、高尾山イベントがどんなものなのか、どういう経験をしたのか、知り合った人たちがいかに婚活に苦労しているかとか、どういう人とどういう人が付き合ったとか、結婚したとか、どんな人がモテるとか、なんか、私一人でたくさんしゃべってしまいました。

なんかすごい一人でしゃべっていると、気がつくと三峯神社についていました。

三峯神社に到着して、HさんもFさんも三峯神社は初めてとのことだったので、しばし三峯神社で参拝したり、神木を触ったりしたりなどしてから、それからバス停に向かいました。

そしてバス停から13時30分のバスに乗って、西武秩父駅に戻ってきました。

今回の登山は西武秩父駅で終了になりました。

「では後はのんびり気を使わずにお風呂に入ったり食事をしたりして、お疲れを癒してくださいませ」、みたいなことを言ってから、私はお二人とはお別れしました。

西武秩父駅の横には、大きなフードコートや、祭の湯という温泉施設などがあります。

Fさんは食事をして帰ると言っていました。
温泉好きらしきHさんはおそらく、祭の湯で温泉に入って帰ったのだと思います。

私は近くのミスタードーナツでしばしのんびりした後に、電車で家に帰ってきました。

今回の雲取山の登山はそんな感じでした。

一泊二日の登山ですと、一緒にいる時間も長く、ご一緒したお二人のことを、いろいろ知ることができました。

Hさんは中学時代はバスケットをしていて、高校時代は柔道をしていて、あとスノボやスキーも得意と言っていました。

今回はご一緒したお二人との親睦も大いに深めることができましたし、山小屋での一夜というものも、ぞんぶんに堪能することができました。

私にとってはとても楽しくて、充実した山行になりました。
ご一緒したお二人にとっても充実した楽しい登山になったとしたら、とても嬉しく思います。

一泊の登山も、とても良いものです。
今後もちょくちょく一泊の登山イベントも開催していきたいなと思いました。
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