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第八回 高尾山(小仏城山コース) 二〇一七年八月十二日(土)
投稿日
2025/01/27
八月十二日、男性十人、女性九人で、小仏城山を経由して、高尾山に登った。
JR高尾駅の北口で、十一時に待ち合わせした。一人、待ち合わせ場所を、京王線の高尾山口駅と間違えた人がいた。携帯を見ると、着信履歴があったので、そちらに電話をしてみると、その人に繋がり、無事に合流できた。
もう一人、女性が来なかったが、その人も、もしかしたら高尾山口駅と間違えたのかもしれない。その人は、「スポーツやろうよ!」というサイトでやり取りをしていた人で、そちらからメッセージを送ってみて、あと、電話番号も書かれてあったので、電話もしてみた。しかし、十回コールしても出なかったので、連絡を諦めた。とても受け答えが真面目な人だったので、連絡なしで来なかったのは、不思議である。
しかし当日キャンセルとなってしまった人は、今回はその女性のみで、他の人は全員来た。この日は雨だったので、三〜四人はキャンセルが出るのではないか、へたしたら予定よりも半数以下になるのではないか、などと心配していたが、みんな普通に来てくれたので、安心した。
私は待ち合わせ時間よりも一時間以上前に現地に到着して、モスバーガーで食事をして、待ち合わせ場所に向かった。
待ち合わせ時間よりも三十分ほど前に、すでにKG男が来ていて、ベンチに座っていた。彼は今回、夜勤明けで来たそうだ。見るからにとても眠そうである。「大丈夫ですか?」と尋ねると、「いやーやっぱ眠いっすね」と言っていた。
そのKG男が、今回の登山イベントでは、登山の後の高尾山ビアガーデンにも参加し、その後さらに三次会にも行って、女性と肩を組んでいるツーショット写真を私にラインで送り付けてくることになるとは、そのときには想像もできなかった。タフな男である。
待ち合わせ場所の二十分くらい前になると、KG男と座っていたベンチのところに、素敵なD子がやってきた。とても綺麗なD子は、今回もとても綺麗だった。わたしはKG男とD子を、お互いに紹介した。
そのあと、その場にE子もやってきた。E子とD子は前回のイベントにも参加していたので、すでに顔見知りである。二人は手を取り合って、仲良く挨拶していた。
そろそろみんな来る時間帯になったので、駅の改札口付近で、サークル名の書かれた紙を持って、待っていた。
来た人に挨拶し、名前を聞いて、紙の名前に丸をつけ、「○○さんは今日はA班でお願いします」と、班を伝えて、そして一日のスケジュールの紙を渡した。
みんな集合したあとは、空いてるスペースに移動して、円になって自己紹介をした。「お名前だけ程度の簡単な自己紹介で大丈夫です」と伝えたが、一番最初に自己紹介した私が、名前と年齢と仕事と住まいを自己紹介したので、その後の人たちも、同じように、詳細に自己紹介する人が多かった。女性はみんな年齢は言わなかった。仕事は、研究員、設計士、証券関係、IT系など、いろんな仕事の人がいた。
自己紹介が終わって、登山スタートである。登山口までは四十五分くらい歩く。登山口までの道のりも、散歩コースとしてわりと有名な、高尾梅郷という、梅の名所である。
駅から四十五分くらい歩くと、日影キャンプ場に到着した。いつもはガラガラのそのキャンプ場だが、今回はキャンプをしている人たちがたくさんいた。
日影キャンプ場から、小仏城山まで登っていく。
今回は男性が三人ずつ、女性は二〜三人ずつで班を組み、男性は三班、女性も三班になった。二回班の組み合わせを変更したら、ひとまず男女が全員と話ができる。
今回はその班行動は、小仏城山までとして、そこから高尾山山頂までの道のりでは、班を解散して、自由に歩いて貰う形にした。
今回は、毎回班の組み合わせが変わるごとに、みんな新しい班の人たちと、きちんと挨拶して、楽しく会話して貰えたので、とても良かった。いつもの班分けは、班の変更をしても、あいかわらず同じ人としか話をしない人が多かった。それだと、班の組み合わせを変更した意味が無い。しかし今回は、みんなしっかり、班の人と会話してくれた。
私としては新しく知り合った人とも積極的に話をして貰いたいのだが、その点は、今回はうまくいった。これは、最初にスケジュールの紙を渡して、班分けの意図もしっかりと紙で説明していたから、良かったのだろう。
小仏城山に到着して、四十分程度の休憩をした。こちらではジャンボサイズのかき氷などが名物である。そのかき氷を頼んだ人が、何人かいたが、それはとても一人で食べられる量では無い。「体が寒くなった」と言って、男性の一人は早々と完食を断念していた。そしてその残りを、さまざまなシロップをかけて、虹みたいにして、みんなで寄ってたかって食べた。私もそれにあやかり、ちゃっかりかき氷を無料で食った。
こんな巨大かき氷、絶対に一人では食えないだろうと思っていたら、W男がなんと、そのかき氷を一人で完食した。四〜五人で食べるようなすさまじい量を、一人で完食はすごい。W男は北アルプスの槍ヶ岳や穂高岳、冬の八ヶ岳などに一人でテントをしながら登るような、登山上級者である。しかし見たところ、にこやかで痩せていて、あまり上級者オーラは出ていない。普通の気さくなアンちゃんという感じ。しかし話をきくと、上級者バリバリで、そしてそんなににこやかな男であるが、一人登山を好むらしい。
小仏城山からは班は解散し、高尾山山頂目指して歩いた。今回は登山が初めてという人が二人いたが、特に遅れることもなく、歩いていた。
前回かなりきつそうだったE子は、あれから富士山にも登ったらしく、今回は楽々と歩いていた。前回のあと、「体を鍛えてまた参加してみたい」と言っていたのだが、今回はかなり鍛えてきたようだ。
前回の大洞山コースに比べると、今回はかなり短めなコースになったので、前回参加した人は、「今回の距離はちょっと物足りない」という風にも言っていた。
しかし今回は体力がある人が多かった。グループで歩いている姿がいつもと全く違っていた。みんな疲れ知らずで、歩き方がパワフルだった。女性も男性も、私よりもはるかに体力がありそうな人ばかりだった。
だいたいサークル登山をする場合は、まずは私が一人で下見をして、「これはきついだろうな」というコースは、イベントコースの候補から外す。しかし今回の人たちは、私が登れるくらいの山は、楽々と登れそうな人ばかりだった。
高尾山の山頂に到着して、サークル登山は解散になった。そのあとは「気が向いた人だけで高尾山のビアガーデンに行きましょう」という流れである。
ビアガーデンに参加したのは、男性が六人、女性は四人だった。
今回は酒が強い人がたくさんいて、途中から日本酒をぐいぐい飲んでいた。夜勤あけのKG男は、最初は眠くなるからとジュースを飲んでいたが、途中からは日本酒に切り替えていた。A子は次の日も仕事のようだが、日本酒をぐいぐい飲んでいた。J子は乾杯前にすでにビールを一杯一気飲みをして、二杯目でみんなで乾杯するというような、酒豪ぶりだった。
ビアガーデンのほうは、そんなふうに酒好きな人ばかりであったので、すぐに打ち解けてざっくばらんな感じになり、とても楽しい飲み会になった。
ビアガーデンが終わったあとはケーブルカーで下山した。
私は高尾山口駅の駅前の極楽湯に寄った。
男性二人、女性二人は、三次会に行ったようだ。
極楽湯ではB男と少し話をした。ビアガーデンメンバーで風呂に立ち寄ったのは、B男と私だけだった。B男はいつも登山のあとはお風呂に入るらしく、本当はお風呂に入って飲みに行く、というパターンのほうを望んでいたようだ。たしかにネットなどを見ると、登山したあとに風呂に入って、飲みに行くというケースの方が多いようだ。
風呂場で体を洗い、シャンプーをして、にごり湯の湯船に長く浸かった。そしてしばらくベンチに座り、ボーっとして、シャワーでまた汗を流し、今度は水風呂に浸かった。そしてまたシャワーを浴びて、風呂から出た。その後、うたた寝コーナーで、一時間ほど寝ころびながら、ラインの返事を返したりなどして過ごした。そして家に帰ってきた。
今回の高尾山コースは小仏城山経由のコースだった。小仏城山までは班分けで進み、小仏城山で四十分くらい休憩して、あとは班は解散して、自由に高尾山の山頂まで歩く。このパターンは、結構いいのではないかと思った。班分けが苦手な人でも、とりあえず途中までくらいだったら、班分けを受け入れてくれるだろう。とりあえず一通り、みんなと話をして貰って、その後は自由に歩きましょうというパターン。これは、なかなか良いのではないか。
次回もまた、よりよいサークル登山になるように、気づいた所は、どんどん改善していきたい。