登山サークル アウトドアチャイルド

登山サークル アウトドアチャイルド

<<「何を食おうかと悩む(20...」
何を食おうかと悩む(2024年1月6日)
投稿日
2024/01/06
今日は朝起きたとき、すでに9時30分になってしまっていた。
昨日は深夜に風呂に入り、そのまま寝たのである。
その結果、起床時間が遅くなってしまった。
現在、無職である。
無職生活が長引くと、だんだんと生活サイクルは夜型サイクルに移行していく。
そしてしまいには早朝に寝て、昼すぎに起きるという生活になる。
しかしそのような夜型生活にはしたくない。
朝型生活をキープしたい。
その思いがあったので、今日は起床してすぐにハイキングに出かけた。
何も食べずに出かけた。
あまり食欲が無かった。
しかし昨日、鶏卵と人参を買ってしまっていた。
だからそれをなんとかして消費しなければいけない。
その他、菜種油、ラー油、塩、塩胡椒、黒胡椒、一味唐辛子、とんかつソースなどもある。
そういえば昨日は醤油も買ったのであった。
それら調味料関係もいつまでも置いていたら腐ってしまうので、なんとかして速やかに摂取してしまわなければいけない。
では今日は何を食おう?
それを考えながらのハイキングである。
今日は素晴らしく良い天気であった。
こんなに良い天気なのに家で読書などしていられない。
やはりハイキングに出かけるしかなかった。
青梅駅で乗り換えて、宮ノ平駅まで移動する。
本当は久しぶりに高尾山に行きたいような気分でもあった。
というのは、今日はなかなか格好良い服装をしていたからである。
いつものヨレヨレの汚らしい格好ではなく、ぱりっとGパンを穿いていた。
上着のほうもなかなか格好良いもので、まさに一軍の服装になっていた。
そんな一軍の服装を着ていたので、誰の前に出ても恥ずかしくなかった。
だから人が多い高尾山にでも繰り出してみようかと思った。
しかし交通費を考えると、高尾山に行くのは贅沢すぎる。
やはり近場の青梅丘陵ハイキングコースか長淵山ハイキングコースで済ませておくべきであった。
無職たるもの、年末年始とか土日祝日とか関係ないのである。
無職たるもの、常に節約を心がけなければいけない。
金曜日にエージェント会社の人が仕事を紹介してくれてそれにエントリーしたので、少し気が大きくなってしまっていた。
この調子ならすぐに次の仕事が決まるのではないかと思い、気が大きくなってしまっていた。
しかし世の中そんなに甘くない。
そう簡単に次の仕事は見つからないだろう。
だからやはり「働かざるもの食うべからず」の精神で、極力出費は控えるべきである。
宮ノ平駅に到着して、さてどちらのハイキングコースを歩こうかと、しばし迷う。
そして今回は青梅丘陵ハイキングコースを選択したが、途中カップルがいて、そのカップルのほうが私よりも歩くペースは早そうだったが、しかし頻繁に止まったり歩いたりを繰り返すため、進むスピードがちょうど同じくらいになりそうな感じだった。
だから私としてはそのカップルの後ろから悠々と歩きたかったところだが、しかしなかなかそんなに自分の思い通りにはなりそうにない。
向こうだって、きっと悠々と後ろから歩きたいはずである。
そのあたり、そのカップルと私との間で静かな駆け引きが繰り広げられていた。
しかし私はそんな駆け引きを続けるのは真っ平ごめんだと思った。
だから、じゃあ今日はもう青梅丘陵ハイキングコースはやめて、長淵山ハイキングコースのほうに行こうと思い、Uターンをした。
するとどうだろう。
なんとそのカップルもまた駅のほうに戻ってきたのである。
むむっ!
私はそう唸り、だったらこれは青梅丘陵ハイキングコースのほうだなと確信した。
そして今日はそのハイキングコースを歩くことになった。
そして歩いていると、向こうからカモシカがやってきたのでギョッとした。
しかしそれはカモシカではなかった。
それは男女のカップルであった。
その二人が黒っぽい服装を着ていたので、遠くから見るとカモシカに見えたのである。
こんにちはと挨拶を交わして通り過ぎる。
そしてハイキングコースを歩く。
ベンチでは二人の高齢女性がのんびりと座り、のんびりと世間話をしている。
その会話の口調は、穏やかな平和そのものの口調であった。
素晴らしく良い天気のハイキングコースは、平和の雰囲気に包まれていた。
どんな悪人でもそのハイキングコースを歩けばうっかり善人になってしまいそうなほどの、平和の楽園状態になっていた。
まるでエデンの園のようである。
そんな中歩いていると、だんだんと空腹を覚えてくる。
そしてその空腹感はみるみると膨らんでいき、頭の中は食欲一色になっていく。
そして何を食べようかと考える。
それほどの猛烈な食欲が訪れたのだから、もうこうなると何を食っても旨いに違いないので、何でも食えるわけである。
そんな中、じゃあ今日は何を食うかと考えた場合、私の導き出した結論は「砂肝」であった。
今日は砂肝シチューで決まりだね!
はっきりとそう決まった。
昨日くらいから妙に砂肝が食べたい気分だったのである。
そして今、それが決まった。
その砂肝シチューに人参を入れればいい。
それでまず人参を消費できることになる。
私は飛ぶような勢いでハイキングコースを歩いた。
人とすれ違うたびに、にこやかに挨拶を交わした。
ごきげんよう。
そう挨拶を交わした。
ハイキングを終えて、業務スーパーで砂肝と鶏胸肉ミンチを購入した。
砂肝だけでなく、うっかりミンチ肉まで買ってしまった。
それほど肉を求めるほどに空腹であった。
それからさらにスーパー・オザムに行って、さらに砂肝を購入し、ハウスのクリームシチュー、玉ねぎ、ポテトチップスコンソメ味を購入した。
シチューが出来上がるのを待つ間に、どうしても空腹が耐えられなくなってしまった場合のことを考え、念のためポテトチップスも購入した。
そして家に帰ってきて、入念に砂肝シチューを作った。
たっぷり手間をかけて作った。
砂肝は火が通りやすいように切ったり切れ目を入れたりして、そして塩胡椒でよく下味をつけた。
そして砂肝、鶏胸肉ミンチ、玉ねぎ、人参と、まずはフライパンで焼いた。
旨いシチューを作るために全身全霊を集中して、手抜き一切なしで全力でシチューを作った。
その結果、信じられないくらいにバカ旨い砂肝シチューが完成し、それを貪るように食った。
天下一品という名を与えたいくらいの最強に究極な至高のシチューであった。
確かに砂肝には多少の生臭みがあった。
しかしそもそもその生臭みこそが砂肝の味なのである。
その生臭みをもっと取るためには、例えば日本酒なんかで一回煮たりすると、もっと臭みが取れて良かったのかもしれない。
しかしその生臭みが砂肝本来の味なのだし、そもそもフライパンで一度焼いて多少はその生臭みも取れている状態だし、別にそこまで気にしなくても充分に旨いシチューになった。
しかしこれほどの極上のシチューを作れてしまったのには驚きである。
フランス料理の三つ星シェフでも果たしてここまでグレートな砂肝シチューを作れるかどうか。
おそらくフランス料理屋で食べたら、その砂肝シチューは一皿で三千円くらい取れるのではないか?
そう思わせられるほどの、よくできたシチューであった。
そのシチューがまだ残っている。
あとは人参と玉ねぎは残った。
シチューの顆粒ルーも少し残った。
あと鶏卵もあるし、その他調味料も色々ある。
それらも消費するために何かしら頭を捻り、今後も献立を考えていかなければいけない。
<<「何を食おうかと悩む(20...」