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高尾山、ドングリをとりまく生きものたち
投稿日
2022/04/19
以前登山をしていたときに、ふとドングリを食べてみた。
それでドングリは、食べられないものではないなという感想を持った。
ツキノワグマなどがドングリを食べるということは知っていたので、だったら人間だってドングリを食べて、それを栄養・エネルギーにできるはずだと思った。
ドングリはだいたい秋に山の地面などに落ちているものなので、秋であれば、山に何も食糧を持っていかなくても、ドングリを食べていれば空腹は満たせるはず。
そのように考えていた。
しかし家に帰ってネットで調べてみると、どうやらドングリには寄生虫がいるので、人間はドングリを食べることができないというような情報をどこかで目にしたため、だから私は、人間はドングリを食べることはできないと思い込んでいた。
その後再び、人間はドングリを食べれるのかどうかということについて、確か人間はドングリを食べることができないはずだという自分の認識が正しいことを確認するため、ネットでドングリについて調べてみたのだけど、しかし結論としては、人間はドングリを食べることができるという結論になってしまった。
人間はドングリを食べてはいけないということを書いているページを見つけることができず、その逆に、ドングリの調理法などのページがたくさん出てきた。
確かにドングリには、ドングリ虫と呼ばれる寄生虫が中によくいるらしいが、それでもその寄生虫ごと食ってしまっても、特に問題はないのではないだろうかと、私は今、そのような認識を持っている。

まず、ドングリ虫の正体について。
おそらくドングリ虫とは、シギゾウムシのことだと思われる。
シギゾウムシは、ドングリに卵を産みつける。
それでシギゾウムシの幼虫は、ドングリを家として、ドングリの中で育っていく。
そのシギゾウムシの幼虫が入っているドングリを、人間が食べた場合、どうなるのか。
それについて、単にシギゾウムシの幼虫もまた、人間の栄養・エネルギーとして、エサとして、食べてしまっても特に差し支えはないのではないかと、私は思っている。
ネット上にのっていたドングリの調理法は、火にかけたり茹でたりとかしていたけど、それはおそらく、中にいるシギゾウムシの幼虫を高熱で殺してしまうことを目的に、そのようにしているのだと思う。
シギゾウムシの幼虫とか卵とかを食べてしまうと、もしかしたら人間には差し支えがあるのかもしれない。
でもおそらく、シギゾウムシの幼虫入り、または卵入りの、生のドングリを食べてしまっても、おそらく特に問題はないのではないだろうか。

山の動物たちにとって、ドングリはご馳走である。
ドングリを食べる動物を紹介する。
ニホンリス、ヤマガラ、カケス、アカネズミ、タヌキ、イノシシ、ヒメネズミ、ムササビ。
ツキノワグマも、ドングリを好んで食べる。
ではどんな木が、ドングリを作るのか。

クヌギ、コナラ、アカガシ、アラカシ、シラカシ、ウラジロガシ。
などの木が、ドングリを作る。

高尾山の三号路を歩いているときも、以下のように書かれた看板を見かけた。

===
ドングリをとりまく生きものたち

栄養あるドングリは、
森のさまざまな生きものに、
食糧や住みかとして利用されています。
小さな虫から、大きな動物まで、
たくさんの生きものが
ドングリを必要としているのです。
===

このようにたくさんの動物たちがドングリを必要としていて、ドングリを食べ、命のエネルギーにしているのである。
だったらやはり人間だって、普通にドングリを食べることができるのではないか。

そんな風に、私は思っている。
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