登山サークル アウトドアチャイルド

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大福山の恐怖の銃声・狩猟問題
投稿日
2022/01/26
恐ろしいタイトルで恐縮です。
しかし先日、千葉の大福山に、ハイキングに行ってきました。
その時に、すぐ近くで狩猟をしている音がして、度肝を抜かれました。
上から降りてきた老夫婦も、「狩猟怖い、狩猟怖いよ、すぐ近くで鳴るよ」と、恐怖に怯えながら、私に教えてくれました。

その時私は、テープレコーダーで録音しながら、登山をしていました。
それをテープ起こししましたので、その一部をご紹介します。

日付は、2022年1月22日です。

・・・

この付近が上古屋敷で、数軒の民家が現れ、少し先に駐車場やトイレが整備された地点に出る。
トイレはもうすぐか、じゃあトイレがあるところまで行くかとりあえず。
「狩猟が怖い」とのこと、「狩猟が怖い」とのこと。
すぐそこで鳴ったりとかするらしい。
これはちょっと、狩猟やってて、やってるってことは、打たれちゃう、ピストルで打たれてしまうってことも、危険性もあるということか。
ヤバイ、狩猟とかやめてもらいたいなあ、本当に。
ほんとに、まじで。
だってピストルで撃たれたら、えらいことだから。
おいおい、狩猟。
ちょっとちょっと、ヤバイって、今。
すぐ近くで鳴るって。
マジかよー。
なんだよ、狩猟。
ちょっと勘弁してくれよ。
ちょっと、鉄砲、鉄砲、鉄砲。
ちょっと狩猟してるよ、マジで。
これはヤバイ。
こんな近くで。
こんな近くで鳴る。
聞いたのはじめてだよ、鉄砲。
ちょっと、銃声はひくわ、マジで。
銃声は。
ハイキングしないほうがいいな。
銃声が鳴り響くようなところでは。
銃声、銃弾飛び交うような場所で、ハイキングできるわけがない。
戦場じゃないんだから。
さっき確か展望台まで1.4キロという標識、道標があったんで、もうすぐ展望台につきそうだね。
まあ今回は登山、今のところずっと舗装された道のりなので、登山というよりも、普通のハイキングだが、でも、銃弾飛び交うのは、ヤバイな。
すぐそこで銃声が鳴るとかちょっと、ありえん。
さっさと登って、とっとと帰りたい気分だ。
命がね、命が一番大事かもしれない。
もー14分か。
14分も喋ったのか。

・・・

ちょっと行くと、「狩猟禁止区域」と書かれている。
でも、誰かが、狩猟しているらしい。
それで私は、チクってやろうと思い、看板で見かけた観光課かどこかに電話した。

「今大福山に登ってるんですが、すぐ近くで銃声がして、すごい怖いんですが、この辺りは、狩猟できるエリアなのですか?」
と聞くと、
「ちょっと、現地で働いている人がいるので、その人に聞いてみます。そして、折り返してお返事する形でよろしいですか?」と言われた。
「はい、それでお願いします」と私は言った。
すると、「じゃあ、お名前と電話番号をお願いします」と言われた。
今かけてる電話番号に、電話してくれると思ったら、名前と電話番号を聞かれたので面倒くさくなり、「じゃあもういいです」と言って、私は電話を切った。
そして下山でも、すぐ近くで銃声がなり、肝を冷やした。

ネットで調べてみると、どうも大福山は銃声がなるものらしい。
ネットの情報では、11月〜2月までは狩猟期間とのこと。
だから、1月22日のこの日は狩猟されてても仕方がない、みたいな感じの情報を目にした。

狩猟も立派な仕事なのだし、それに文句を言うのはおかしい。
狩猟も山村の立派な仕事なのだ。
ハイキングコースのすぐ近くで狩猟していても、文句を言ってはいけない。
狩猟しているから、美味しいジビエも食べれるのだ。
みたいなことを、ネットの情報では言っていた。

なるほど、そういうものか、と私は一度は納得した。
で、そのネットの情報が確かに正しいかどうか、きちんと確認してみようと思って、駅前の観光課に行ってみて、そこの人に狩猟について聞いてみた。
すると、「狩猟はしていない」という返事が返ってきた。

「あれは銃声ではありません。椎茸栽培の人がサルよけのため、銃声を模して音を鳴らしているだけです。人の歩くハイキングコースで狩猟をするなんて、絶対にあり得ません」とのことだった。

つまりあれは銃声ではなく、椎茸栽培の人がサルよけのため、銃声を模して音を鳴らしているだけだったのだ。
そんな情報、ネットにはどこにも載っていない。
ネットでは11月〜2月までは狩猟期間中なので、狩猟をしてるのは仕方がない、という情報しか目にすることはできなかった。

しかし、あれは怖い。
実際にハイキングをした人は、みんなあれは銃声であると思うはず。

これってどうなんでしょ。
まあ椎茸栽培も大事だとは思うけど、サルよけも大事だとは思うけど、あまりにも銃声の音がリアルすぎるのではないか。
じゃあせめて、「銃の音ではありません」と、看板でも立ててくれればいいのに。
そうすれば、銃で撃たれて死ぬかもしれないという恐怖からは解放されるのに。

大福山のハイキングコースの、大きな闇を感じるなあ。
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