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大己貴命と大黒天は同一の神様?
投稿日
2021/11/29
御岳山の武蔵御嶽神社では、大己貴命(おおなむちのみこと)が祀られています。
大己貴命ほど有名な神様はいなくて、神社好きなら、誰もが大己貴命は知ってます。
この大己貴命は、大国主神(おおくにぬしのかみ)の名前の方が、一般的でしょう。
その他の別称としては、大國主大神、大穴牟遅神、八千矛神という呼び方もあるようです。
大己貴命のご利益は、縁結び、夫婦円満、国家安泰、です。
大国主神が祀られている神社としては、出雲大社(島根)、気多大社(石川)、神田明神(東京)などがあります。
この大己貴命は本当に有名な神様で、安彦良和作の『ナムジ』という漫画は、その大己貴命が主人公であったりします。
で、その大己貴命ですが、一般的な名前は、大国主神で、愛称としては、「だいこくさま」と呼ばれることもあるようです。
で、「だいこくさま」というと、七福神の大黒天のことかと、勘違いしてしまいがちですが、しかし、大黒天と、大国主神は、別々の神様である、という認識を持っていました。
しかし、「マンガでわかる 日本の神様」という本によると、どうやら、七福神の大黒天と、大国主神は、同一の神様らしいのです。
しかしこれはどうも、おかしい。
私は確かに、御岳山の道中の看板に書かれてある「だいこくさま」という名称は、大己貴命のことであり、七福神の大黒天のことではないと、どこかで確認した記憶があるのです。
しかし本によると、その二座の神は、同一の神らしいのです。
七福神の大黒天のご利益は、財宝、福徳開運、子孫繁栄。
大黒天は、農業の神様のようです。
で、大黒天は、創造と破壊を司るシヴァ神の化身らしく、そのシヴァ真の別名である、マハーカーラが、日本で大黒天として広まっています。
で、そのマハーカーラが、後に、大国主神と同一視され、「大国様」と呼ばれているようなのです。
で、「大国様」は、平仮名で書くと、「だいこくさま」ということになるのでしょう。
いや、しかし、出雲大社のホームページを見てみると、「大国主大神」は、いわゆる〝七福神〟の中の「大黒天」とは、正確には別の神様です。
と、明確に書かれています。
これは一体、どういうことなのか。
出雲大社のホームページと、「マンガでわかる 日本の神様」とで、そのあたりの見解に、不一致が発生しています。
「大国主」のウィキペディアのページを見てみると、「「大国」はダイコクとも読めることから同じ音である大黒天(大黒様)と習合していった。」という記載があります。
習合とは何か?
ウィキペディアによると、
習合とはさまざまな宗教の神々や教義などの一部が混同ないしは同一視される現象のこと。シンクレティズムの一種。
とのこと。
まあよくわからない話です。
とある神社のページで、以下の文章を見つけました。

大国さまと大黒さま。
どちらも違いを意識することなく、「だいこくさま」と親しみをこめて
お呼びなっているのではないでしょうか?
しかし、大国さまと大黒さまは、元は全く別の神様なのです。

あー、これは、どうやら、大国主神と大黒天は、どうやら違う神様っぽいですね。

大国主神は、「大国さま」で、日本の神様で、縁結びの神であり、土地守護の神の神である。
で、七福神の大黒天の方は、「大黒さま」で、マハーカーラという荒々しいインドの神であるようです。

まーどうでしょうかねー。
これはどうやら、大国主神と、七福神の大黒天は、どうやら別の神様っぽいですね。
とりあえず、今はそのような認識です。
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